巨人菅野史上最高年棒

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

今シーズンのメジャー移籍に失敗した巨人菅野投手に巨人は8億と言うNPB史上最高となる
年棒で再契約したようです。
元々、残留すれば8億という話をしていたのかはわかりませんが、大盤振る舞いです。

ヤクルトのFAトリオには初めから引き留め策としての大盤振る舞いを提示していました。これはまだ分かります。
確かに菅野の8億や山田哲人の5億X7年契約と言うのはプロを目指す野球少年達に大きな夢を与えます。
しかしこれは何か宝くじに似たものを感じさせます。
テレビの宝くじのCMで5億だとか10億だとか盛んに射幸心を煽り立てて、買わなきゃ損、的な事業を国は
やっているわけですが、1等の当たりくじなんて何億枚発行されての1枚の当たりです。
確かに当たる人もいるわけですが、普通当たるわけありません。皆さん夢にお金を払っているわけです。

片や全国の高校球児は15万人前後いるわけですが、その中からプロになるのは、その後の大学進学者、
社会人野球を経ての選手を含め500人程度、確率0.3%程度、その中からレギュラーになれるのは
1割程度、スーパースターになるのはさらにもっと低い確率です。
宝くじの1等よりはましですが、大変な難関です。
菅野や山田哲人の年棒は励みにはなりますが、到達するにはハードルが高すぎます。

菅野の8億の一方、育成で2・3百万の年棒の選手もいるわけです。
ソフトバンクの千賀投手のように高卒の育成スタートで10年、4億の年棒に達した成功例もあることはあります。

本来各球団には次年度の予算があり、その中で年棒総額と言うのもまっとうな企業であれば決まっているはずです。
とすると各自の年棒は全体とのゼロサムゲームとなり、一人が多くもらえばその分誰かの年棒を減らす必要が
出てきます。(実際はそうではないような気もします)

野球はチームプレーです。どんなに突出したエースがいても、打線が打ってくれなければ勝ちはつきません。
また4番打者がいくらホームランを量産しても、他の打者が打てなかったり、投手陣が崩れては、その
ホームランの価値は半減します。
決して菅野投手や山田選手の高年棒にけちをつける気はありませんが、私は常々NPBの年棒システムには
不満を抱いていました。
例えば村上選手はどう考えても昨シーズンは打者としてはセリーグのトップ5に入る成績を残しています。
その村上選手の年棒は55百万から1億円にアップしました。マスコミは倍増なんて騒いでましたが、
ヤクルトでは外国人選手を除いて、山田・青木・小川・石山・坂口に次ぐ6番目の年棒です。
昨年の成績だけを取れば、なぜ上位5人以下の年棒?となります。
NPBの年棒は日本のサラリーマンの年功序列式の給料制に似通ってます。
菅野のような高い年棒を得るには何年も優れた成績を出し続けなければならないわけです。
従って高校を出て3年、20歳の若者にはセリーグトップクラスの成績を上げても、過去の積み上げがないため、
坂口選手より低い年棒になっています。(坂口選手を貶める意図はありません)
ここが米メジャーとの違いです。
過去田中将大投手は7年1億55百万ドルの契約を結びました。(年約22億)
ポスティング制度の恩恵を受けたとはいえ、米球界でなんの実績もない選手にメジャーはポンと払うわけです。
これこそがアメリカンドリームです。
日本では変わらず、毎年勤勉に勤め上げて、普通は5年~10年活躍して初めて1億円プレーヤーです。
なぜ私が日本のシステムに不満かと言うと、プロ野球選手は球団の傘の下に保護されているようで、
実際はほとんどの選手が1年契約の自営業者です。
今年絶不調だったり、怪我をすると、オフには首になる可能性が大いにある職業です。
年棒はあくまで今年の活躍に対して支払われるものですが、今年の成績の保証は何もありませんから、
昨年までの成績から今年の成績を推測して年棒を決めているわけです。

清水投手は最優秀中継ぎ賞のタイトルを取る大活躍をしましたが、今年の年棒は36百万、ヤクルトでは18番目の
年棒です。1年目はほとんど活躍できず、昨年中継ぎで大活躍してこれです。
昨年ヤクルトでタイトルを取ったのは村上選手(最高出塁率)とこの清水投手だけです。
ことほど左様にNPBの年棒は積み上げ式になっているため、どんなに頑張っても初めのうちは
低く抑えられてしまいます。
従って高卒4年目で1億円を達成した村上選手のことがニュースになるわけです。

何とかプロ野球選手の年棒を直近の実績メインの査定にできないものでしょうか。
そうすれば、村上選手にはポンと数億出し、清水投手は1億円クラブの仲間入りです。
昨年怪我で思うような活躍が出来なかった選手は大相撲の公傷制度的に、その前の年の成績をベースにします。
2年続けて怪我だったという選手はこれはもうプロとして問題ありですから、大幅減俸です。
こうすれば若手にも頑張れば1億に手が届くと希望が持て、ベテラン選手もうかうかすればあっという間に
数百万になってしまうという、信賞必罰がを徹底されます。

野球に限らずプロの選手に対して子供たちが憧れ、「僕も目指そう」というインセンティブを与えるには
やはり驚くような高年棒が一つのモチベーションになるのでは。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています




5

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。