戦力外通告

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

今日はいよいよ日本シリーズ第6戦、戦場は神戸です。
相当寒いようです。両軍の選手の皆さん、熱いプレーをお願いします。

さて、今年もプロ野球選手(監督・コーチも含め)厳しい季節になってきました。
いわゆる戦力外通告の行われる時期です。
その第1次の通告期限が11月5日でした。

ヤクルトでは結局、大村捕手(29歳)、中尾投手(27歳)、歳内投手(28歳)、蔵本投手(26歳)が
戦力外通告され、雄平外野手(37歳)が引退、バンデンハーフ投手(36歳)、ケリン投手(26歳)が自由契約
という事です。
バンデンハーフ投手と雄平外野手は納得ですが、他の選手もそれぞれ戦力外になる理由があったのでしょう。
1番の理由は今期一軍の出場がなかった。プラス年齢もあり、もう伸びしろもないと首脳陣に判断されたという事でしょう。

戦力外2次通告期限は日本シリーズ終了の翌日となっています。
他の10球団と違い日本シリーズを争うヤクルトとオリックスはそれどころではないはずですが、
先日の日本シリーズメンバー登録40人から漏れた選手は戦々恐々でしょう。

さていろいろな表現が出ました。
戦力外・自由契約・(任意)引退です。これらの違いは何でしょう。

まずは戦力外通告です。
球団が所属選手に対し、来季の戦力構想から外れていることを通告する、というまんまの意味です。
基本プロ野球選手は1年契約ですから、そのシーズン終了時に球団は来期もその選手と契約する
気持ちがないことを選手にお知らせするのが戦力外通告です。
この戦力外通告を受けなかった選手は年末に向けて球団と年棒闘争をするわけです。
選手は直前に所属していた球団が保有権を有するため、球団が交渉を許可するか、保有権を
放棄しない限り、他球団との直接交渉はできません。
つまり村上選手がいくら巨人に行きたいと駄々をこねても、ヤクルトが手放すはずはないので
ヤクルトに所属し続けざるを得ません。(年棒に関し合意に達する必要はありますが)
従って雄平外野手のような任意引退となると球団が保有権を持ったままですから、基本引退せざるを
得ないわけです。引退は選手の意思ですが、それに対し球団は保有権を持ち続け、選手が引退と称して
他球団に移ることを妨げているわけです。

自由契約とは選手が特定チームの支配下に置かれておらず、どのチームとも選手契約を結べる状態です。
これは球団側が権利を持つ一方通行ですが、FAではこの自由契約となる権利を選手が持つわけです。

戦力外通告をされた選手は引退するか自由契約となり他球団に移ることを模索します。
ある程度大物となると6年前の坂口選手のように直接他球団に売り込み出来るわけですし、
自由契約の拡大版であるFA選手はそれこそ他球団が「是非うちにきてください」と売り手市場になります。
そうではない選手はトライアウトに参加し宮台投手のようにワンチャンスのテストに賭けるわけです。
今話題の日ハムのノンテンダーはFA権を持った選手にFA宣言をさせずに、選手を自由契約に
することです。FA経由の移籍となると補償選手や補償金がかかってしまい、そこまでして獲得する
レベルでない選手に他球団に移籍して再チャレンジするチャンスを与えているわけです。

日本シリーズもあとマックスで2試合です。ということは特にヤクルト・オリックスの第2次戦力外通告は
明日か明後日に行われることになります。日本一のチームの一員と浮かれていられない運命の日が近づきます。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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