カーリングの下克上

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

プロ野球界では最近よく下克上というワードが使われます。
そもそも下克上とは日本史上、特に室町時代から戦国時代に下の者が上の者(主人)を倒してその地位を
奪うというもともとは余りよい意味では使われない言葉です。
美濃の斎藤道山なんて方が下克上の典型的な人物です。
さて野球界では2年連続のリーグ最下位だったヤクルトとオリックスが昨年それぞれのリーグで優勝し
日本一を賭けて戦ったのは記憶に新しいところで,これも下克上なんて言い方をされましたが、
いわゆるプロ野球界でよく言われる下克上は公式戦で下位だったチームが1位のチームをクライマックスシリーズで倒し、
日本シリーズに歩を進めることを言います。
最大の下克上と言えば2010年のロッテが公式戦では3位だったにも拘らず、クライマックスシリーズを
勝ち抜いて、ついには日本シリーズも勝ってしまい日本一になったことです。
過去公式戦2位からの日本一は何回もありますが、3位からの日本一はこのロッテだけです。

さて今回の北京オリンピックの女子カーリングでも下克上が起きています。
カーリングの予選は10チームが総当たりで戦い、ベスト4が準決勝に進むというルールでした。
オリンピック前での出場チームの世界ランキングは以下の通りでした。
2位 スウェーデン
4位 カナダ
5位 英国
6位 日本
7位 韓国
8位 スイス
10位 アメリカ
11位 ロシア
42位 デンマーク
?? 中国

ということで世界ランキング上、日本は4番目ですからランキングだけで行くと、日本は準決勝出場までで、
メダルは取れないことになりますが、この世界ランキング通りに行かないのがスポーツの醍醐味です。
しかし日本は予選リーグ戦でスウェーデン・英国・韓国・スイスに敗れ5勝4敗でした。
予選1位がスイスの8勝1敗ですからつくづくランキングは当てになりません。
また日本はこのカーリングでも韓国を苦手としています。
というわけで4敗したということは普通に考えれば5位で予選敗退のはずです。

ところが最終的に1位スイスの8勝1敗、2位スウェーデン6勝2敗は良いのですが、
3位に5勝4敗で英国・日本・カナダが並びました。
カーリングでは勝敗が並んだ場合は直接の対戦で勝った方が順位が上になるということです。
ということで日本は英国に負けてカナダに勝ったわけですから、最終順位は英国が3位、
日本が4位、カナダは5位になりました。
そして日本は準決勝進出、しかしその相手はスイスです。
日本は予選の最終戦でスイスにこて負けし、4敗目を喫し、準決勝進出の夢を絶たれたと思った相手です。
幸いにもその後スウェーデンが韓国を破ってくれたおかげで韓国が4勝5敗となり日本が準決勝に行けたわけですが、
このような場合1位と4位の戦いは普通は1位のチーム勝って決勝に進んでください、ということです。
それまでの日本の4敗のすべての原因とは言いませんが、スキップ藤澤のミスショットが4敗の試合では目立っていましたが、
乾坤一擲この準決勝では藤澤のショットが冴え渡り、日本はスイスに勝ってしまいました。
予選4位(5勝4敗)のチームが予選1位(8勝1敗)のチームに勝ってしまう。しかもつい前日に日本は当の
スイスにべた負けしていました。まさしく下克上です。

日本は決勝では英国に負けました。ここでも藤澤のスーパーショットを見ることはありませんでした。
しかし銀メダルです。1番じゃありませんが、決して日本のお家芸とは言えないカーリングで銀メダルです。
ロコソラーレ、お疲れさまでした。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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