メジャーリーガーの里帰り

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

元ロッテ(元々巨人)の澤村投手のロッテへの復帰が決まったという報道がありました。
海外FAにせよポスティングにせよNPBから米メジャーに渡って米国である期間を過ごし、十分に燃焼したか夢破れてかは別として皆さん普通は一度帰国し再びNPBに就職するのが一般的です。

古くは野茂英雄投手(NPB5年、メジャー12年)とかイチロー選手(NPB9年、メジャー19年)とか松井秀喜選手(NPB10年、メジャー10年)のようにメジャーでそれなりに長くプレーし十分燃焼したということで、そのまま現役引退したケースもありますが、しかし上記3選手のようにメジャーで引退してもよいくらいに長くプレーするケースはまれでほとんどの選手は、力尽きて?しかしまだまだ日本でならばプレーできるということで、日本球界に復帰します。

もう一つのケースは引退前の最後の一花を日本で飾りたい、というケースです。
これは元所属していたチームに対する恩返し的な意味も多少はあるのかと。
黒田博樹投手は広島で11年プレーし、メジャーで7年、広島で最後の2年プレーしました。
上原浩治投手は巨人で10年、メジャーで9年プレーし、最後に巨人で1年プレーし引退しました。

ヤクルトの青木選手もヤクルトで8年、メジャーで6年プレーした後にヤクルトに里帰り、しかしすでに帰国後5年プレーしまだまだ現役ですから、決して最後の一花、というわけではありません。
石井一久投手などはヤクルトで10年、メジャーで4年プレー後、ヤクルトに里帰りしましたが、ヤクルトでは2年プレーしただけで、FAで西武に移籍西武では6年プレーしました。
この石井一久氏はその後楽天のGMから監督兼任という大出世を遂げ、なかなかの世渡り上手です。
高津監督もヤクルトで13年プレー後米メジャー2年でヤクルトに里帰り、しかしヤクルトでも2年で戦力外になりそれから韓国や台湾に新天地を求めた波乱万丈の現役時代でした。

世渡り上手といえば元巨人の山口俊投手です。
DeNAで11年プレーしそれまでは中継ぎとか先発でも並の投手でしたが、DeNA最後の2016年に突如ブレーク、5完投3完封、11勝5敗で2.86の成績を上げ、FAで巨人入り、やはり3年目の2019年に再度激変し15勝4敗2.91の成績を引っ提げてポスティングでメジャーへ。
しかし山口投手の「わらしべ長者物語」もここでネタ切れでメジャーは1年で戦力外、昔のつてで巨人に戻りましたが、完全な賞味期限切れで2年で戦力外です。もう35歳ですから今更山口投手を拾う球団はないのかと。

以上の例でもわかりますが、メジャーから里帰りした選手は古巣に戻るケースが多いようです。
これは古巣とのいろいろな意味でのパイプが太いこと。プラスその球団のファンもほかのNPBのチームならともかく、米メジャーへ行ったのならば「わが子を長旅に出して迎える親心」的なもので比較的暖かく歓迎することもあり、選手は帰りやすいのかと、思われます。

そういった中で在原航平投手は日ハムで6年プレーし、メジャー2年で帰国、日ハムではなくソフトバンクで今年から日本球界復帰を果たしました。
秋山翔吾外野手が西武で9年プレーしメジャーで2年プレー後、広島に入団したニュースは衝撃的でした。
この別球団に里帰りケースの理由はいくつか考えられます。
在原投手はソフトバンクが獲得しましたが、在原投手の年俸は2020年日ハムで1.45億円、メジャーでは$260万(2.86億円)、ソフトバンクの契約は3年12億ですから年俸では4億円です。メジャーの年俸を上回る帰国後の年俸をゲットしたレアケースです。
在原投手のケースとは別にそもそも元所属したチームに愛情がなかった(嫌いだった?)ケースやその選手のメジャー移籍後チームの選手育成他でその選手のポジションが不要になったケースもあるのかもしれません。

秋山選手は西武で2.34億円の年俸を取っていたのに、広島では1.5億円の年俸です。いくらメジャーで振るわなかったとはいえ、買いたたかれたものです。

胸を張って日本に凱旋する選手もいれば、敗戦の将のようにちょっと残念な帰国もあり、悲喜こもごもです。

数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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