三冠王の重み

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

昨年ヤクルトの村上宗隆選手が三冠王を取りました。
これがどのくらい凄いことかというと1934年に巨人軍が結成されて以来日本のプロ野球のほぼ90年近い歴史の中で12回しか三冠王が生まれたことがなく、しかも1人目の巨人中島選手は当時2シーズン制だったので、半年間の三冠王ということでちょっと参考記録とすると巨人の王貞治選手が2回、ロッテの落合選手が3回、
阪神のバース選手が2回とっていますので、中島選手を除くと7人しかとったことのない記録です。
投手部門では沢村賞が一番権威があると思いますが、この賞はほぼ毎年誰かしら選ばれており、選考基準はありますが、これは必ずしも全基準をクリアーする必要はなく、選考委員会なんてものがあって、この委員会で「まあこんなもんでいいでしょ」なんて極めて人為的に選出される賞です。
これに比べると三冠王は打率・本塁打・打点と客観的な数値で選ばれるため、好き嫌いもえこひいきもそこには介在する余地はありません。

プロ野球にはトリプルスリーというNPBの表彰項目ではありませんが、記録があります。
3割・30本塁打・30盗塁というパンチ力もありかつ走力もある選手しかできない記録で
NPBでは過去に10人しか達成しておらず、ヤクルトの山田哲人選手はこれを3度も達成したわけですから(他に複数回達成者はいません)山田選手もスーパースターといえます。

以前にも言及したことがありますが、三冠王の達成年齢です。
中島選手は29歳
野村克也選手は30歳、
王貞治選手は33歳と34歳
落合選手は29歳と32歳と33歳
ブーマー選手は30歳
バース選手は31歳と32歳、
松中選手は31歳
村上選手は22歳で三冠王を達成しています。
以前にも言及しましたが、これを見ると村上選手を除いて三冠王達成は30歳前後以降34歳までに達せされています。
これも私が以前にも書いたことですが、プロ野球選手のピークは20歳台後半に体力的にはピークを迎え、そこから体力は徐々に落ちますが、技術的な円熟期を迎え30歳台前半を迎えるという考えと一致します。
そこからはみ出るのが村上選手です。私の30歳最強説が正しければ、22歳で三冠王を取った村上選手はプロ野球選手としてこれからも上昇曲線を描いていくはず、ということになります。

それを妨げるのは大きなけがをしてキャリアが中断するか、数年後に米メジャーに移籍してそこで過去に何人もの日本人プレーヤーが味わった挫折を繰り返すとかです。
村上選手がサードのポジションで大リーグに定着でき、イチロー選手のように(ちょっとタイプが違いますが)うまく大リーグ投手を攻略することができれば、それこそ天下無双です。
三冠王を取ったということはある意味日本球界を制覇したことになります。
(昨年も度々のスランプはあったにせよです)
あと2-3年日本球界を荒らしまわって、次には大リーグ制覇を目指していただきたいものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

2件のコメント

  • 韓国プロ野球歴代打撃3冠王はたった2人だけです。
    1984年の三星の李萬洙(イ·マンス)、そして2006年と2010年にロッテの李大浩(イ·デホ)がその選手たちです。
    1984年の三星の李萬洙は当時26歳で、イ·デホは24歳と28歳でそれぞれ記録しました。ところで村上は22歳の若さで大記録を樹立し、韓国でも驚いています。これから一生懸命頑張って、メジャーリーグに進出して東洋人初のホームラン王になってくれることを期待します。

    • MONTE CRISTO様
      コメントありがとうございます。
      そうですか、韓国の三冠王は20歳代半ばで取っているのですね。
      今までの日本の三冠王は30歳前後でした。
      それにしても村上選手の22歳での三冠王は驚きです。
      ヤクルトけんちゃん

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