人的補償廃止論?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

元巨人の4番でDeNAの監督も務めた中畑清氏がスポニチでFAに伴う人的補償制度の廃止を語っています。
その理由はFAで自分の行きたいチームに行けるFA選手は良いが、その代償とされる補償選手は可愛そうだという、
何とも浪花節的な話です。

そんなことを言えば、トレードで強制的に他のチームに行かされる選手は可愛そうではないのでしょうか。
もともとこの方は選手時代からガッツとか元気いっぱいで売っていた選手で、きわめて情緒的な
方だってので、このような発言になるのでしょう。

私の考えはまるで逆です。このところのFAは選手が小粒になってきていますが、本来はそのチームの
エースクラスやクリーンナップ打者がFA宣言をして、初めてFAも盛り上がります。
少し崩れてきましたが、まだまだ終身雇用制の強い日本では、プロ野球でもヤクルト一筋なんて
個人事業主で来年の保証もないプロ野球選手が一つのチームで選手生命を全うすることが
称賛されたりします。
そのようなメンタルなればこそ、自チームで10年近くプレーした選手に対し、
「育ててやったのに」的な恨み節も出てきます。

フェアトレードという考え方でいけば、「うちのエースが行ったんだから、そちらの4番打者をください」
という考え方もあります。
それなのに取った方は28人のプロテクトリストを作り、「相手の主力をいただきました。でもお礼の
人的補償は1軍半の選手だけです。」これはフェアではありません。
プロテクト無しなら、単なる人事交流になってしまい、わざわざFAで選手を取る意味はなくなります。
そこでプロテクトを半分の14人に減らしてはどうでしょう。
取るのは相手のトップ10の年棒を取る本当のトップクラスです。替わりに本当のスタメンの14人以外は
取られても仕方ない、くらいにしないとなかなかバランスが取れません。

巨人のように多くのFA選手を取っているチームと広島のように一人もFAで取ったことのない、取られっぱなしの
チームとどうやってバランスを取るか、ヤクルトもどちらかと言えば取られっぱなしの球団です。
いろいろな意味で12球団をイーブンな立場に持って行くために球団首脳は考えなくてはいけません。

DeNAからFAで巨人入りした梶谷外野手の人的補償は田中俊太内野手(27歳)に決まりました。
社会人経由なのでまだプロ入り3年ですが、内外野全てを守れるユーティリティプレーヤーです。
DeNAで輝いて欲しいものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています




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