出でよ第二の村上

明けましておめでとうございます。ヤクルトけんちゃんです。
今年もよろしくお願いいたします。

私は昭和30年(1955)生まれです。
私が幼少期を過ごした昭和30年代(1955年~1965年)というのは、日本が戦後10年の焼け跡復興から
立ち直り、経済が大きく発展しその後日本が再び世界の国々と経済で伍していけるようになる
発展の10年でした。

当時子供も大人も大興奮して応援していたのがプロ野球・大相撲・プロレスです。
テレビの普及に伴い、それまで現地(野球場や国技館)に直接行ける人のみの特権だった
スポーツを視聴し応援するということがテレビを通じて遠隔地の方々も可能になったわけです。

当時は王・長嶋を擁するプロ野球の読売ジャイアンツ、特に派手なパフォーマンスで長嶋茂雄は国民的英雄となりました。
柏鵬時代と言われていましたが、実は大鵬一強だった大相撲。さらに太平洋戦争でアメリカに敗れ、占領され、白人コンプレックスの塊となっていた日本人にとって空手チョップで悪役(白人レスラー)をなぎ倒すプロレスの力道山。
この3人の国民的英雄の登場がテレビ放映とともに全国的人気者を作り上げたわけです。

当時の体力的に優れた子供たちにとってプロレスラーはちょっとハードルが高いので、基本プロ野球選手になることを目指し、特に体格的に優れた子供が相撲取りになる、ちょっとやんちゃな子はボクサーを目指す、くらいしかプロスポーツの数が少ない時代でした。

私の小学校・中学校で同級生だったA君はやんちゃぶりも半端ではなかったのですが、運動能力も群を抜いており、中学校から野球部に所属、甲子園常連校に進学、投手と3番打者を務め、ドラフトで西武ライオンズに入団しましたが、プロとしてはほとんど活躍できませんでした。
子供のころは私から見れば化け物のような体力と運動神経の持ち主でしたがそれでもプロ野球のレベルにはなれなかったということです。

1964年に東京オリンピックが開催され日本は多くの競技でメダルを獲得しました。
特に男子の体操・レスリング・ボクシング・バレーボール・東京オリンピックから始まった柔道は
その後も日本のお家芸として歴代のオリンピックでも多くのヒーロー・ヒロインを生み出しました。
しかしレスリング・ボクシングはプロの道がありましたが、ほかの競技はあくまでアマチュア選手として
大学の学生か企業に所属しあくまで仕事をやりながらの選手活動で、給与も周りのほかの社員と同じで
プロ選手となり大金を稼ぐことはできませんでした。

私の小学校・中学校(~1970年)時代には周りにサッカー少年はいませんでしたが、高校に入ると
サッカー部に所属するクラスメートが複数いました。
1968年のメキシコオリンピックで日本が銅メダルを取ったことにより、子供たちにも新たな
アスリートとしての道が開けたわけです。
しかし実際にサッカーでお金が稼げるようになるのは1993年のJリーグ結成からです。

それよりも早くからプロ化していたのはゴルフです。JPGA(現在のPGA)は1957年に結成されました。
その後67年に女子部ができのちのJLPGAになるわけです。
このゴルフというスポーツは当初は一部特権階級の(お金がかかるため)ものでしたが、その後日本の経済発展と
日本特有の接待文化の広がりで猫も杓子もゴルフをやるようになり、それに伴いプロゴルフのステータスも上がりました。しかし(特に女子ゴルフ)はあまりレベルが高いとは言えず、またほかにお金を稼げる女子のプロスポーツが無かったため、先見性のある親が運動能力に優れた娘に子供のうちからゴルフを仕込み、するとあっという間にプロ選手として稼げる存在になるという現象が2000年ころから始まり、その流れは今も続いています。

昔はプロ野球選手や大相撲の関取になることが若者にとってのあこがれであり、「格好良」かったわけです。
現代は若者にとって「本当に格好良くて」しかもお金が稼げるスポーツがどんどん出てきました。
最近のオリンピックで競技として取り上げられている、スケートボードやサーフィンです。
昔は若者が楽しみとしてやっていた「遊び」がいまや競技化し、国際大会で優勝すればびっくりするような賞金が稼げる「格好良い」スポーツが増えてきたことは事実です。

日本は米国に比べれば圧倒的に人口が少なく、かつ米国がプロスポーツ選手にとって「夢の国」であるため、世界中から優秀なアスリート(予備軍)を引き寄せているのに対し、日本は大相撲で多くのモンゴル人力士が活躍しているのと、駅伝でアフリカ系選手を集めていますが彼らもオリンピックになると故国の選手として出場するわけです。

今後プロ野球が多くの優秀なアスリートの卵を引き付けるためには、大谷選手の成功と村上選手の将来の
米メジャーで成功し目をむくような年俸を稼いでいただき、子供たちの目指す目標となっていただきたいものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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