名球会の大卒選手

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

先日通算積み上げ記録(通算安打数とか通算勝利数)は4年長く現役を続けられる高卒選手が有利、という
記事を書きました。
実際はどうでしょう。積み上げ記録の典型である名球会入りした選手で見てみましょう。
名球会の入会基準は投手が200勝以上、または250セーブ以上。
打者は2000本安打以上です。
近年投手分業制のあおりで20勝投手なんて絶滅したわけですが、替わりにセーブ数の基準が出てきました。
また一流選手こそ米メジャーに行くため、上記数字が日米通算でカウントされるようになりました。
にしてもどうも偏った基準です。

今年のNPBの記録で行くと、勝利数はオリックスの山本投手の18勝、セーブは阪神のスアレス投手の42セーブ、
安打数は阪神近本選手の178安打がトップでした。
皆さんがこのままのペースで初めから行くと仮定すると山本投手と近本選手は名球会基準に達するのに
12年かかりますが、スアレス投手は6年で達成です。

2020年の記録も見てみましょう。巨人の菅野投手の14勝、西武増田投手の33セーブ、中日大島選手と
ソフトバンク柳田選手の146安打がトップでした。
この数字で行くと200勝までは15年、250セーブは8年、2000本安打では14年かかります。
こうして見ると200勝と2000本安打にはそれほどハンデはないようですが、セーブに関しては
かなりゆるい基準と言えます。
しかし名球会はNPBと違って元プロ野球選手による私的な組織ですから、ここに
公平性を求めるのは筋違いな話になります。

それでは今日の本題、大卒の名球会です。
現在名球会の会員は75人います。
その内訳は高卒選手44人
高校から社会人が11人
大卒が17人
大卒から社会人が3人です。
これから見ると高卒選手が圧倒的に多いことが分かります。

それでは名球会会員の出身大学のランキングを見ると
金本知憲選手・和田一浩選手・佐々木主浩投手の3人が東北福祉大。
山本浩二選手・新井宏昌選手・稲葉篤紀選手の3人が法政大学。
鳥谷敬選手・青木宜親選手、更に資格者ですが退会した矢沢健一選手の3人が早稲田大学です。
小久保裕紀選手と井口資仁選手は青学大出身です。他にヤクルトの石川投手が通算177勝と200勝まで
あと23に迫っていますが、どうでしょう。ちょっと苦しいかと。
それよりも同じ青学大出身のオリックス吉田正尚選手の方が今年で28歳、746安打ですから、
あと10年で2000本安打達成できるかも、です。
新井貴浩選手と野村謙二郎選手が駒大出身です。
以上が複数の名球会レベル選手を輩出した大学です。

他にヤクルトでは立命館大から社会人経由でヤクルト入りした古田捕手や同志社大からやはり
社会人経由でヤクルト入りした宮本慎也選手、更に忘れてならないのは亜細亜大からヤクルト入りした
高津投手も大卒の名球会会員です。

他に名球会入りしたヤクルト選手としては前記の青木・稲葉以外に大杉勝男・内川聖一・ラミレス・
若松勉、更に名球会内部の覇権争いで追い出された金田正一がいます。
この内純粋にヤクルトでの活躍で名球会入りしたのはそのキャリアをヤクルトで全うした
古田敦也・宮本慎也・若松勉と国鉄時代にすでに353勝を挙げた金田投手です。
ヤクルトに来る前にすでに名球会入りしていた内川選手なんて言う例、ヤクルトに来てから2000本
安打を達成した大杉選手や、ヤクルトから他チームに移ってから2000本安打を達成した稲葉選手やラミレス選手の
ようなケースもあります。
こうして見るとヤクルト関係では国鉄時代のレジェンド金田投手を除いては200勝投手はおらず、
あとはセーブで達成の高津投手くらいで、残りは全員2000本安打達成の野手ということで、
歴史的に打線上位と言うチームの体質がここでも窺がえます。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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