大相撲はオワコン?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

日本相撲協会が33万円のファンクラブプレミア会員権を売り出した、とニュースになりました。
相変わらず迷走の相撲協会です。

先日暴走横綱の白鵬が政府が無観客と決定したオリンピック会場を訪れ、柔道の金メダリストと記念写真を
撮ったりしたのが報道されました。
白鵬は何の資格でオリンピックを生観戦できたのでしょうか。柔道の関係者とも思えません。

先般大関朝乃山が相撲協会が禁止している勝手な外出を行い、スポーツ紙の記者とキャバクラ?通い
をしていたのが公になり、しかも当初の協会の聞き取りに嘘をついたということで、厳罰。
6場所(1年半)の出場停止と50%減俸のペナルティを食らいました。
同行していたスポーツ紙記者はそのあおりで解雇です。
6場所の出場停止なんてなると番付もとことん幕下まで落ちるので、基本、協会から「辞めれば」と宣告されたに
等しい処分です。

この朝乃山問題を考えましょう。政府の緊急事態宣言により、政府や小池都知事は盛んに夜遊びするな、
飲み屋に行くな、の大合唱で、それに合わせて居酒屋どころか普通のレストランさえ、酒の提供を中止、
時短要請で8時に閉店しています。
一応緊急事態宣言下ですから、酒を出すなとか言う縛りに対しては罰則はありますが、数十万円の罰金レベルで、
しかもそんなお達しを無視して営業している飲食店はそれこそ山のようにあるわけで、それらのほとんどは
この罰金刑からも逃れています。
ましてや禁を破って営業しているキャバクラに夜中に行って痛飲してもお客に対する罰則はありません。
従って上記の朝乃山が食らったペナルティはあくまで協会のお達しを破ったことに対する処分です。

これはどういうことかというと、各種の組織があり、組織内には各種のルールがあります。
会社の中で「不倫をしたらアウト」とか学校のブラック校則で「髪の毛を染めちゃいかん」とか、
上記の髪染めのように法律的にはなんら咎められることではないことや、上記の不倫のように倫理的には
問題あるが法律的には罰せられることではないもの、法律的にもアウトなルール(「会社の備品を盗んでは
いけない」とか)もあり様々です。
髪染め問題の善悪は置いておいて、それらのルールはその組織が存続する上で必要なので、作られたわけです。
そのルールに不満があるものは裁判でも始めてその不当性を訴え戦うか、その組織を去るか、さもなくば
長いものに巻かれるかです。
従って上記の朝乃山問題は朝乃山が尻をまくって廃業するか、協会相手に裁判するか、おとなしく処分に従うか、
のチョイスが朝乃山に与えられ、朝乃山は長いものに巻かれたわけです。
協会の「夜遊びしちゃいかん」というお達しはまあこのご時世仕方ないかと思いますが、しかしそれに対する
ペナルティの軽重は問題あるような気がします。

それが上記の白鵬オリンピック観戦です。「オリンピックは無観客」というのはことの是非はともかく、今回の
オリンピックの開催に対して最終的に国?が下した決断です。従って今回のオリンピックには選手と本当の
関係者のみ(監督とか)来日が認められ、子供や配偶者までアウトということになり、それならオリンピックに
参加しないという外国人選手もいました。
そういった中で一相撲取り以外の何者でもない(他にはモンゴル繋がり)オリンピックから見れば一般人の白鵬が
堂々のオリンピック観戦です。これもいくら政府なりが無観客と決めたとはいえ、犯罪行為ではありません。
しかし相撲協会の決めたルール破りと国が決めたルール破りと罪の軽重はどうでしょう。
この事件が発覚後、一部親方が激怒しているという報道はありましたが、相撲協会はだんまりです。
そもそも相撲協会は部屋や一門の集合体の上に乗っかっているだけの調整組織に過ぎず、これは
各球団の上に乗ったNPBや個人の選手の上に乗ったJLPGA(日本女子ゴルフ協会)と同様、権限が極めて
制限された弱いトップ組織であることも関係しています。
大相撲が白鵬というスーパースターを売り物にしているため、本来その関取に対し強力な支配力を持つはずの
部屋の親方はドル箱に対して何も言えず、親方が言えないので、その上の何の権限もない相撲協会は
陰口のような不満を述べるだけで、なしのつぶてです。
こんな大相撲には未来はありません。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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