完投・完封

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

プロ野球には「沢村栄治賞」という表彰項目があります。
この賞は優秀な先発投手に対する表彰です。
選考基準は
⓵25登板以上
⓶10完投以上
⓷15勝以上
⓸勝率6割以上
⓹投球回数200イニング以上
⓺150奪三振以上
⓻防御率2.50以下
近年投手の分業制が進み、10完投の達成が厳しくなっており、補足項目として
登板全試合がクオリティスタートなんてかえって難しい条件が加わりました。

こんなの全クリできるわけないよね、と思いますが、いるんですね。
近年でも2009年涌井、2011年田中まあくん、2018年菅野は全項目クリアーしました。さすがです。
ちなみに今年のヤクルト先発陣で上記条件を1項目でもクリアーできた投手はいません。
悲しい限りです。しかしこの条件基本的に難しいですよね。

今年の沢村賞を受賞した中日の大野雄大の成績は20登板、(10完投)、11勝、(勝率 .647)、
148.2イニング、148奪三振、(防御率1.82)でした。()内数字のみ基準達成。
今年は特に試合数がコロナ禍で減ったために勝率・防御率以外の数字を積み上げる項目は
達成が厳しかったのは仕方ありません。その中で大野投手の10完投は称賛に値します。
しかし120試合がフルの143試合になったからといって、大野投手が15勝や200投球回を達成できたかは疑問です。
この沢村賞はエースは完投して当たり前だった昭和の遺物のような気がします。

今年の完投数では大野の10完投がダントツですが、あとは阪神西の4完投、巨人菅野の3完投、
阪神秋山・広島九里・大瀬良・森下・遠藤2完投です。あと1完投は9人がセリーグで計34完投。
ヤクルトは小川のノーノーの1完投だけです。
これだけを見ると広島は投手力が優れているといえます。
パリーグでは日ハム在原の3完投、ソフト石川と楽天岸の2完投、他に1完投12人の計19完投です。

完封はやはり大野の6完封がダントツで、菅野の3完封、西の2完封、1完封がセリーグ5人、パリーグが9人です。

こうして見ると、パリーグはDH制を取り入れ、不要な投手交代(チャンスで投手に代打を送る)なんてことがない分、
パリーグは完投が多いかと言うと必ずしもそうではないようです。
ここ最近の「セリーグはパリーグより劣っている論」に結びつけると、パリーグの投手は分業制が徹底している、
ということになるのでしょうか。
セリーグが菅野や大野のようなスーパーエースに頼った野球、パリーグはローテーションが確立し、その後を
投げる中継ぎ陣もしっかりと機能しているというくくりです。

ヤクルトも来期は土橋コーチと山本スカウトが育成コーチという新しいポジションに就きました。
遅ればせながらヤクルトも育成に力を入れるという事でしょう。
今年の育成ドラフトの4人は支度金320万円、年棒280万円です。
このくらいならばもっと育成を取って育てていけばよい気がしますが、結局はそこまで手が回らない
ということでしょう。
この育成の中から千賀投手や甲斐捕手のようなビッグな選手が育ってくれば、ヤクルトの
未来の光になります。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています




6

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。