引き分けのメカニズム

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

いよいよ今日からクライマックスシリーズ開幕です。
阪神は高橋遥人・巨人は菅野、ロッテは佐々木朗希・楽天則本が先発予定です。
ヤクルトは「阪神でも巨人でもどっちでもどんと来い」ですが、
巨人の方が組み易しでしょうか。

さて本題です。
今年セリーグペナントレースではヤクルトが優勝しました。
1位 ヤクルト 143試合73勝52敗18分  勝率.584
2位 阪神   143試合77勝56敗10分け 勝率.579

共に21の勝ち越しで、最終的にはゲーム差0、勝率でヤクルトが阪神を上回っています。
NPBの規定では引き分けを除いた勝率で順位を決めることになっています。

今回は僅差ですがヤクルトの勝率が阪神のそれを上回っていたので、ヤクルト優勝ということになっていますが、
万が一完全に同率だった場合はセリーグでは以下の順で優勝を決めます。
2チームがプレーオフなんてことはありません。

⓵勝利数の多いチーム(もしそうなると阪神です)
⓶対戦成績で勝っている方(ヤ8勝13敗4分け、ですからこれも阪神)
⓷前年度の順位で上位のチーム(こんな決め方むちゃくちゃのような気がしますが、これも阪神です)
ということで、同率首位なんてことになればヤクルトファンとしては悲しい結果になってしまうところでした。

そういえばシーズンの最終盤に勝率ではヤクルトが上で、ヤクルトに優勝マジックが点灯しているが、
ゲーム差では阪神が上ということがありました。
なぜこんなことが起きたかというと、原因は阪神の引き分けの少なさです。
今シーズンはコロナの影響で、試合時間を短縮するために9回打ち切り制をNPBは採用しました。
(昨年は10回まで、それ以前は12回まで)
これによって圧倒的に引き分けが増えることになりました。
その理由は延長がある場合指揮官(監督)としては試合が何回で終わるかを予測してセットアッパーやクローザーを
つぎ込まなければなりません。11回に自軍のクリーンナップに打順が回るので10回11回にセットアッパー・クローザーを
つぎ込んだ挙句、11回に得点できずに12回まで回った時、さあ困った、です。
その点9回打ち切りとなれば、ヤクルトならば7回今野・8回清水・9回マクガフという勝利の方程式が
勝っていなくても(同点のシーンでも)迷いなく使えるわけです。
従って必然的に試合の終盤は双方勝利の方程式合戦で得点が入らず、そのままドローというケースが増えるわけです。
12球団で最多の引き分けはソフトバンクの21引き分け、最少は阪神の10引き分けです。
たまたまでしょうか。広島も12引き分けですから、本当に抑えがしっかりしたチームほど引き分けが少ない、という
話でしょうか。
1位 阪神 スアレス 42セーブ
2位 広島 栗林 37セーブ
ふーむ何故でしょう。単にクローザーだけの問題ではなく、クロースな展開のゲームで、終盤をリリーフ陣がしっかり
0で抑え、逆に対戦チームはリリーフがそれほど強くないので阪神や広島打線に打ち込まれてしまい、結果引き分けでは
終わらない、という構図でしょうか。

その昔(セリーグでは1956~61)引き分けは0.5勝+0.5敗と計算されていた時代がありました。
今年の阪神の異常に引き分けが少ない状況から、阪神ファンから「昔みたいに0.5勝・0.5敗制に戻せ」なんて話が
出ました。
ヤクルトも阪神も貯金を持っているわけですから、引き分けを0.5・0.5で計算すると当然勝率は下がります。
これで計算するとヤクルトも阪神も82勝61敗で並んでしまい、上記の優勝決定方式の⓶が採用され
阪神が優勝となってしまうわけです。
しかし現在のルールはルールです。
来年は多分元通りのルールになるんでしょう。(延長12回まで)引き分けは大幅に減りそうです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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