慢心という落とし穴

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

先日オリンピックの水泳、男子400M個人メドレーで金メダル確実と言われていた瀬戸大也選手が「決勝に備え
体力を温存するため?」予選で力を抜いて予選落ちなんてことがありました。

柔道女子の48K級では渡名喜風南選手は決勝まで順調に進み、決勝でもかなり優勢に進めていましたが、そこで
一瞬の油断が生じたかスキを突かれ敗戦、銀メダルになりました。
昨日の柔道女子57K級の芳田司選手も順当に勝ち上がりましたが、準決勝で当たったジャコバ選手は過去に4勝している
得意の相手、ということもあってか終始優勢に攻めながら一瞬の隙を突かれ敗れ、3位決定戦でこれは楽勝。
銅メダルに終わりました。
一方男子73K級の大野将平選手は終始圧倒的な強さで、しかもあわてず騒がず、隙も無く、リオに続く金メダルでした。

この違いは何でしょう。柔道女子選手に慢心と言っては気の毒です。
しかし予選から順調に勝ち上がり、特に渡名喜選手は最大のライバルと目されたビロディド選手を準決勝で破り、
「これで金メダルが取れる」なんて気のゆるみが出たかもしれません。
芳田選手もそれまで得意の内股で勝ち進み準決勝の相手はこれまで負けたことのない相手、「これは楽勝」
なんて気持ちが芽生えたのでしょう。
その点、大野選手は終始冷静にどのような相手でも隙を見せず勝ち抜きました。

野球でもよくあります。ピンチを作ってしまい、7番8番打者を打ち取って、打席に投手を迎えやれやれと
気を抜いて棒球を投げてタイムリーを打たれるなんてことがままあります。
ヤクルトが今年何人かの天敵を打ち破ったのも、相手投手に慢心があって、「ヤクルトおいしい」なんて気持ちが
あったのかもしれません。

例えば柔道なら決勝戦で試合終了のドラが鳴るまで気を緩めてはいけません。
昨日のソフトボール米国戦は5回まで1-0でリードしていましたが、6回に追いつかれ、
7回にサヨナラホームランを食らって敗れました。このオリンピックで米国は1試合で1点や2点しか得点しておらず、
投手力で勝ってきた印象があります。
そういった中5回まで米国打線を0封し、心の中に(特に先発の藤田投手の心の中に)米国に対する
侮りが生じていなかったでしょうか。もちろん6回7回と進み疲れもあったでしょう。
またこれがメダルを決する決勝戦ならば、今回絶好調の後藤投手をリリーフに送ったり、場合によっては
上野投手も送ったかもしれません。昨日の試合は実は全勝同士の対決で、この試合どちらが勝とうが負けようが、
いずれにせよ両チームが何のハンデも無しに本日の決勝に出ることが決まっていたため、ある意味練習試合のような
感じになってしまったのも仕方ないかもしれません。
例えばこのソフトボールは本日の決勝の7回が終わるまで気は抜けません。
特に柔道のような競技では一瞬の油断が敗戦につながります。これは厳しい。
卓球やバドミントンは一瞬の気のゆるみで1点失っても、それは全体で何十点の中の1失点です。
挽回はききます。(本当はそんなに単純な話ではありませんが)
野球やソフトボールも序盤の失点は取り返すこともできます。(これもそれほど単純な話ではありませんが)
しかし柔道だけは一瞬の気のゆるみが敗戦につながり、金メダルが飛んで行ってしまいます。

オリンピックもまだまだ序盤、卓球の混合ダブルスでは水谷・伊藤組が中国ペアを破り、卓球業界では
初の金メダルゲットしました。
スケートボードの女子ストリートでも西矢が金、中山が銅メダルです。
西矢選手なんて中学2年生です。中山選手も16歳です。
男子の体操団体は惜しくも銀メダルでした。
序盤ですがメダルラッシュが続いています。
日本開催の地の利、プラスコロナ禍によるライバルの不参加なんて言うこともあるのでしょう。
そろそろ野球も始まります。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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