投高打低?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

先日ソフトバンクの千賀投手が「3割打者が存在しない時代が来る」という発言をして、喧々諤々の議論を呼んでいます。
今シーズンロッテの佐々木朗希投手が完全試合をやった次の試合でもまたまた完全試合をやりかけたり、ソフトバンクの東浜投手が
ノーヒットノーランをやったり、中日の大野投手が10回途中まで完全投球をしたりと、投手陣の快挙が目立っています。
実際今日現在で3割打者は牧(De)・佐野(De)・吉川(巨)・松本(日)・今宮(ソ)の5人だけです。
逆に防御率1点台の投手は青柳・西勇(共に阪神)・佐々木朗・石川(共にロッテ)・千賀(ソ)・山本由伸(オ)・
田中(楽)と7人もいます。
またヤクルトではブルペン陣で防御率0点台が田口・マクガフ・梅野・今野とそれぞれ15試合以上の登板で好成績を
マークしています。

我がヤクルトも昨今とは打って変わって投高打低で現在セリーグ首位を快走しています。
私の長年のヤクルトウォッチングの中で、昔は打者有利ということが言われていました。
その理由としてはバッティングマシンの発達で打者はバッティング投手相手だけではなくマシンに様々な球を投げさせて
練習できるので、年々打者の能力が向上している、というものです。
ところが現在では新たなテクノロジーの登場で投球メカニズムの「見える化」が進み、合理的な「ピッチデザイン」の研究も
進んでいるそうです。(特に大リーグでは)
投手の仕事のほとんどが「投げる」という自己完結する行為なのに対し、打者は来た球への反応という受け身の行為だから、
投球術が打撃術を上回り始めたという、わかったようなわからんような話ですが、要は直近のテクノロジーでは投手サイドに
有利な技術が発達している、ということのようです。
ヤクルトの投手陣がコーチやスコアラーと近代兵器を使って日々研鑽しているとは驚きです。

しかし考えてみてください。打者はどんなに打つ選手でもせいぜい3打数1安打、3割3分3厘です。
NPB史上、年間打率5割超え(2打数1安打)どころか4割超え(5打数2安打)を打った選手もいません。
つまりトップクラスの安打製造機でも3打数で2回は凡打するということです。
ということはそもそも現在のプロ野球ルールでは投手が圧倒的に有利ということです。
シングルヒットの積み重ねでは基本3安打しないと得点になりません。
打者の平均打率を2割5分とすると1イニングに3安打する確率は.250X.250X.250X2X2=.063 ということで
20イニングに約1回しか得点できないことになります。(長打がないとすると)
これでは勝てませんから、ランナーが出ると送りバントをしたり盗塁をしたりして、より少ない
安打で得点しようと監督は考えるわけです。

パリーグのDH制は逆に試合途中のまだ余力のある先発が展開の綾で代打を出されることがないため、
投手が育つ、なんて話もありました。
大リーグで問題になった大谷シフトとか極端なシフトのせいで安打数が減っているという話もあります。
飛ばないボールが採用されているという噂もあります。
上記ではヤクルトブルペン陣の頑張りに触れましたが、ヤクルトの打者や投手は実際にどうかということも
近いうちに検証してみましょう。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。