運命共同体

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

昨日も書きましたが我がヤクルトは5月29日で17勝28敗2分で借金11、セリーグ5位。
トップの阪神とは14ゲーム差です。
先日借金9の時点で過去そこから逆転優勝したケースはないと書きました。
確かにここからの挽回は極めて難しそうです。
しかし当初走っていたDeNAが若干息切れ状態にあるように、阪神の勢いがこのペナントレースまだ3割程度消化した時点なのでこのまま続くとは思えません。
ヤクルトファンとしては過剰な期待はしないで、ヤクルトを愛するファンとして負けても負けてもヤクルトを温かく見守るのが、他チームのファンと違い(負けが込むとすぐに「監督辞めろ」とか汚いヤジを飛ばす)ヤクルトファンの正しい姿と思います。

それでは本日はなぜヤクルトがこうなってしまったかを分析してみましょう。

まずは村上を筆頭とする打撃陣の不調です。
村上の.217を筆頭に代打の川端のみ.385と好調ですが、ほかの主力打者は全て1割から2割台です。
チーム打率.229は打力の弱さが指摘されていた中日の.239を抜いてとうとうセリーグ最下位になりました。
加えて主力の故障・コロナによる離脱です。コロナ離脱も何回かありましたが、現在は青木と内山が離脱中。
更に故障では塩見が先日今シーズン2度目の故障離脱。昨年のブレークはどこへ、すっかり元の「ガラスの肉体塩見君」に戻ってしまいました。
山田もここ数年特に下半身のコンディション不良に悩まされていましたが、今シーズンも登録抹消が1度あり、休ませながら使われていますが、また走塁で足を痛めたようです
とまあ選手の好不調をいちいちあげつらっても仕方ないので、もう少しマクロな視点からヤクルトを見てみましょう。

まず以前から言われているようなヤクルトのドラフト下手と育成下手です。
特に投手面での人材の育たないことは顕著です。
2012年のドラ2小川以来チームの先発の軸になる投手を指名できていないというか育てられていません。
かろうじて15年のドラ3高橋投手がどうかな、レベルです。(奥川も昨年来ファームに沈みっぱなしです)
中継ぎでは2年連続最優秀中継ぎ賞を獲得した清水がまあまあ。
打者では近年は山田・村上という球界を代表する打者を育て上げましたが、それ以外では寂しい限りです。
その選手層の薄さをカバーしようとしてトレード・外国人選手と再生工場に頼りっきりだったのがヤクルトの姿です。トレードはこちらからそこそこの選手を出さないと成立せず、2021年の田口と廣岡のトレードは大成功でしたが、、、
外国人選手は来日して使ってみなければわからないところがあり、その外国人選手の当たりはずれでチームの状況は大きく影響されました。

上記の選手層の薄さともう一つの問題点はヤ戦病院です。毎年怪我の多さに悩まされ、それでも21‐22年はまだましで(せいぜい奥川投手の長期離脱程度で済みました)
それまで怪我に泣かされた来た塩見が過去2年は元気にプレーできたのは大きなプラスでした。
もともとヤクルトは家族的というか、チーム内も和気あいあいで、その緩さが逆に選手たちをのびのびとプレーさせるプラスはありました。逆にその緩さ故選手の甘やかしにつながり、基礎体力作りとかコンディション調整が甘くなり怪我人が多くなる要因でもありました。

さて過去多くのチームが優勝していますが、V9時代の巨人とか3年前までのソフトバンクのような圧倒的な強さをもって連覇していったチームは除いて、特に1年だけ優勝したチーム(1978年の広岡ヤクルトが典型ですが)優勝した年は何人かのスーパースターが現れ、それにつられて他の選手たちもアドレナリン出まくりで実力以上の力を発揮するという「わっしょい、わっしょいのお祭り野球」であれよあれよで優勝してしまったケースが多々あります。従ってそのチームは翌年には「祭りの後の酔いが冷め」ではありませんが、優勝したオフの宴会・イベント続きもたたり優勝時の力は発揮できなかったり、無理がたたって故障したりと踏んだり蹴ったりとなり、79年のヤクルトは最下位でした。
1960年に三原監督のもと初優勝したDeNAもその翌年は最下位に沈みました。
ここで言いたいことは選手層の薄いヤクルトが連覇することはなかなか難しい、ということです。

それでは下記の2選手の成績を見ていただきたい。

マクガフ
2019年 6勝3敗、11S、18H、3.14
20年 4勝1敗、23H、3.91
21年 3勝2敗、31S、14H、2.52
22年 2勝2敗、38S、4H、2.35
23年 退団

村上
19年 36本塁打、96打点、.231
20年 28本、86打点、.307
21年 39本、112打点、.278 (本塁打王)
22年 56本、134打点、.318(三冠王)
23年 9本、27打点、.217(約33%試合消化)

ご存知のように19・20年ヤクルトは最下位。21・22年は優勝。そして今年もどん底(今のところ)
奇しくもマクガフと村上の成績と連動し、彼ら爆発したときに優勝、それ以外は低迷しています。

偶然でしょうか?打のリーダー村上と守護神マクガフが大活躍するとほかの選手も前記の「お祭り野球」ではありませんが引っ張られ好成績を生む、という循環が読み取れるような気がします。
マクガフを欠いて、村上の調子が今一つの今期はなかなか浮上するのは厳しいような気がします。
マクガフは仕方ないとしてヤクルトと村上選手は「運命共同体」なのでしょうか?

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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