選手のピーク 女子ゴルフ編

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

先日プロ野球選手のピークはどうか、なんてブログを書きました。
結論としては20歳代後半がピークということになりました。
奥川投手や村上選手の活躍を見ると20歳代前半もピークに含めたくなるところですが、
この両選手はこれからもっと羽ばたくと信じ、ピークから外しました。

それでは近年低年齢化が著しい女子ゴルフ界を見てみましょう。

昨年(一昨年も含めて)の賞金ランキングベスト5です。
一昨年はコロナ禍でトーナメントがかなり中止になったため、JLPGAは2年を一緒にして
賞金女王など表彰項目を一つにしました。

1位 稲見萌寧 22歳
2位 古江彩佳 21歳
3位 小祝さくら 23歳
4位 西郷真央 21歳
5位 西村優奈 21歳

一世を風靡したいわゆる黄金世代は3位の小祝さくら一人で、他のランカーは黄金世代より下の
選手たちです。黄金世代も消え去ったわけではなく、7位に勝みなみ、8位に原英莉花が入ってます。
他に畑岡奈紗や一昨年一躍世界のシンデレラになった渋野日向子は米国をベースにしています。

このように女子ゴルフ界は年々下の世代の突き上げが急でベテラン勢がなかなか勝てない状況に
なりつつあります。同様に数年前まで女子ゴルフ界を席巻していた韓流パワーにも陰りが出ており、
唯一人申ジエ選手が孤軍奮闘という感じです。(昨年度ランキング6位)

この現象は当ブログでも再々扱っていますが、ここまで黄金世代より下の年代のが上がってくると、
今一度検証してみたくなります。
近年女子アスリートの道はかなり広がってきました。
昨年の東京オリンピックのスケートボードやスポーツクライミング・サーフィンのような新しい競技が出てきて
それらの競技会で女子選手も世界を舞台に驚くような賞金を稼いでいるということです。

しかし以前には女子アスリートが稼げるプロスポーツはゴルフくらいでした。
他の競技はマラソンでもバレーボールでも柔道・レスリングでもよくTVに登場しますが、皆さん基本アマチュアです。
吉田沙保里選手なんかはオリンピックで3連覇し国民栄誉賞までもらっていますが、いまはテレビでバラエティタレント
みたいなことをしています。
女子ゴルファーで6年連続賞金女王になりツアー50勝もした不動裕理は莫大な賞金を稼いで現在はゆうゆうで、
永久シードを利用して時々トーナメントに趣味のように出場しています。

以前にも述べましたが、女子ゴルフは女子の数少ない稼げる競技で、しかもレベル的にも決して高くないこともあり、
宮里藍や横峯さくらの活躍に端を発して、父親が運動神経に長けた娘にゴルフをやらせる流れが続いています。
トレーニング方法なども年々向上しており、昔のぬるま湯だった女子ゴルフ界にどっぷりつかっていた
ベテラン選手はどんどん出てくる若手に太刀打ちできていない現状です。

一方、完全に個人事業主の集合体であるゴルフ業界とそれでもジュニア制度から高校野球・大学野球からの
NPBと組織とシステム化がきっちりと出来上がっているプロ野球業界ではその育成システムも違い、
なかなか10台(高卒でプロ入り1・2年目)でトップクラスに躍り出にくい、プラス野球は走攻守が要求され、
(決してゴルフが単純というわけではありませんが)そう簡単にレギュラーでさえなれません。

しかし、将棋の藤井聡太9段の出現や昨年のNPBのルーキー・高卒2年生の大活躍ぶりを見ると各業界の
若年化が進んでいるように思え、この傾向が更に拍車がかかるのでは、と感じます。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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