野球って不合理?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

今年の日本シリーズはヤクルトの4勝2敗ということで、ヤクルトが実力的にオリックスを上回ったというのが
特にヤクルトファンの認識です。しかし実態では1試合だけが2点差で、残りは全て1点差という僅差の勝敗だった
わけです。これは紙一重の勝負だったとも言えます。
昨年・一昨年のソフトバンクが巨人に4タテを続けた一方的な日本シリーズとは違い、際どい戦いだったと言えます。

プロ野球は公式戦は半年以上に亘って総当たりで行いますので、ある程度成績は平準化され、本来の実力通りに
1位チームから6位までが決定されるはずです。
しかし今年のセリーグは1位のヤクルトと2位の阪神の間にゲーム差はなく、勝率もヤクルト.584で阪神は .579というたったの
5厘差でヤクルトはセリーグ優勝を飾ったわけです。(ヤクルトが後2試合を残して優勝を決めたので、最後の2試合は
消化試合だった、ということはあるかもしれませんが)ヤクルトと阪神の間にはほとんど力の差はなかったと言えるかもしれません。
そのヤクルトと阪神の白黒決着を付けるはずだったクライマックスシリーズも阪神が巨人に連敗したために、
決戦に挑むことすらできませんでした。

公式戦終盤に阪神も調子を落としましたが、巨人はそれこそボロボロだったわけで、危うく広島にクライマックスシリーズの
出場権を奪われそうな体たらくだったわけなのに、阪神にここぞでの連勝でした。
その巨人もヤクルトには2敗1分けで一方的に敗れ去りました。
そのヤクルトも公式戦では巨人との対戦成績を5分にするのがやっとでした。
これが批判があるクライマックスシリーズの問題点です。短期決戦故に勢いで3位のチームがうまくいけば日本シリーズに
行ってしまうこともままあるわけです。一年間(よりは短いですが)戦い抜いて一位になったチームが日本シリーズに
行けないなんて、何のために一年間苦労してきたのか、という論理です。
そういうならば日本シリーズもどちらかが4勝した時点でジエンドです。
これも同じような意味でクレームが出そうですが、過去何十年もこのシステムで日本一を決めて、文句は出ません。

再々書いていますが、野球という競技は不合理を大いに含んだスポーツです。
素晴らしい打者もヒットが打てるのは3回に1度です。ということは一流打者でも3回に2回は打ち取られるということです。
どんなに良い当たりをしても打球が野手の正面を突いたり、広島の菊池のような守備名人が打球を押さえてはヒットになりません。
その不合理を凌駕するのはホームランですが、これも球場によってはホームランになったり、フェンス際で捕球されたり、
風向きでまた外野フライになることもあります。一つのフライがホームランになるのと外野フライになるのは天と地の違いです。

日本シリーズ第6戦延長12回に川端選手が放った決勝打はお世辞にも良い当たりとは言えず、内外野の間にポトリと落ちた
いわばポテンヒットでした。この当たりが捕球されていたら、この試合よくても引き分け、下手をすればオリックスが勢いづいて
負け試合になったかもしれません。
オリックスサイドにすれば理不尽な負けに映ったでしょう。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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