QSとは

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

プロ野球にはクオリティスタートという先発投手に対する成績評価項目の一つがあります。
最近は米メジャーから導入された多くの選手評価項目があり、中には私のような素人には理解不能な
項目もいくつかあります。
クオリティスタート(QS)は先発投手が6回以上投げて自責点3以下に抑えたときに1QSとなります。
従って4失点以上でもエラー絡みで自責点3以下だとQSになります。投手のエラーでの失点も自責点にならないので
QSになるとか、6回まで抑えていたのに7回に打たれて4自責点となりQSを逸するなんてこともままあります。

昭和の先発は完投して当たり前と時代は変わり、今や先発投手は中6日で100球を目途に投げるため、5・6回で
交代することが普通となり、しかし試合は9回まで続くため、その間に二転三転して先発投手に勝ち星が付かないケースも
良くある話です。今年のヤクルトの木沢投手(中継ぎ)が9勝でサイスニードと並んでヤクルトの勝ち頭になったのが
良い例です。
そういった中で勝ち星が先発投手の判定基準となりづらくなる中、QSの重要性が増しています。
勝ち星はまず味方が得点してくれて、リードを中継ぎが守ってくれないといけないわけで、その点QSは投手が自力で
ゲットできるポイントです。

今年の各球団のエースのQS率(QS÷先発数)なんてものを出してみました。このQS率が高い投手は凄いといえるのではと思います。
QS率の後に勝利÷QSなんて数字も出してみました。(勝利率)

青柳(阪神)防御率2.05、24先発、18QS、13勝4敗、QS率75%、勝利率 72%
戸郷(巨人)2.62、25先発、20QS、12勝8敗、80%、60%
森下(広島)3.17、27先発、17QS、10勝8敗、63%、59%
小笠原(中日)2.76、22先発、16QS、10勝8敗、73%、63%
今永(DeNA)2.26、21先発、16QS、11勝4敗、76%、69%
山本(オリックス)1.68、26先発、22QS、15勝5敗、85%、68%
石川(ロッテ)2.93、20先発、15QS、7勝7敗、75%、47%
岸(楽天)3.19、22先発、15QS、8勝10敗、68%、53%
千賀(ソフトバンク)1.94、22先発、16QS、11勝6敗、73%、69%
加藤(日ハム)2.01、21先発、18QS、8勝7敗、86%、44%
高橋(西武)2.20、26先発、21QS、12勝8敗、81%、57%
オリックスの山本はさすがですが、日ハムの加藤のQS率は驚きです。
総じてDHの無いセリーグの方が低めです。その中で巨人の戸郷は頑張りました。
勝利÷QSはその先発の好投がどれくらいチームの勝利に結びついているかを表します。
この率が高いほどチームの得点力が高く、かつ中継ぎ陣がしっかりしていると言えるかと思います。
高いのは青柳(阪神)、山本(オリックス)、千賀(ソフトバンク)です。
逆に低いのはロッテ石川と日ハム加藤です。

それではヤクルトの先発陣はどうだったのでしょうか。
小川 2.82、25先発、15QS、8勝8敗、QS率60%、勝利率 53%
サイスニード 3.54、23先発、12QS、9勝6敗、52%、75%
高梨 4.30、20登板、19先発、11QS、7勝9敗、58%、64%
高橋 2.63、17先発、10QS、8勝2敗、59%、80%
原樹理 4.85、22登板、20先発、7QS、8勝7敗、35%、114%
石川 4.50、16先発、4QS、6勝4敗、25%、150%
小澤 4.11、10登板、8先発、3QS、2勝1敗、80%、67%
小澤(そもそも先発数も少ないのですが)を除いて全般にQS率は低めです。石川は無理せずに大体5回で
マウンドを降りていますが、原樹理は情けない1年でした。
逆に原・石川は打線と中継ぎのお陰で勝利率が100%超えなんて珍現象が起きています。
また小川の勝率の低さは小川が投げると打線が打たないか、中継ぎが打たれるか、という傾向が見えます。
強力打線・強力中継ぎ陣が売り物のヤクルトで解せない現象です。
小川のQS率は12球団エース中最下位、勝利率は同率9位の低さです。勝ち数も同率9位。
勝利率9位以下はパリーグのBクラスチームの投手です。
小川投手には来期エースらしい投球を続け、味方の信頼を取り戻し援護点をもらい、勝ち星を増やして
いっていただきたいものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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