複数年契約の功罪

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

オリックスからMLBのレッドソックスで2年目を迎える吉田正尚外野手はレッドソックスと5年、9千万ドルという大型契約を結んだわけです。
その吉田選手の昨年の成績は打率.289、15本塁打、72打点、OPSは.783とMLBでもそこそこの成績を残しました。しかしファンや関係者はこの成績に決して満足していない、という話があります。
結局あと4年レッドソックスは吉田選手が滑ろうが転ぼうが毎年18百万ドル(約27億円)を払い続けなければならないわけです。
単年契約ならどんな年俸でも1年で終わりですで失敗したで済みますが、ファンは吉田選手の数字がこの18百万ドルにふさわしくないと感じているわけです。

日本のFAもそうですがポスティング制でも主導権は選手側にあり球団は他球団との競争を勝ち抜いて選手をゲットするわけです。昨オフの大谷や山本由伸もそうですがその選手の前評判が高ければ高いほど契約条件はうなぎ上りになります(特にMLBでは)。個人事業主である選手個人にとっては自分を高く売るチャンスですから拒む理由はありません。
実際の(特にMLB)球団との契約内容はどうなっているかは公表されるわけではないのでよくわかりませんが、X年×Yドルという表向きの数字はわかりますが、他にもいろいろと条件はお互いに付けているのでしょう。
高額複数年の契約を勝ち取った選手もこれでこの先X年は安泰、というわけにはいかないでしょう。
この吉田選手のようにファンや球団がその成績と年俸がバランスしていないと思えば途端にバッシングされるわけです。
もしかすると契約条件に減額他の条文があるのかもしれません。

ヤクルトの山田哲人選手もある意味針の筵です。
20年のオフにFA権行使をちらつかせるとヤクルトは引き留め策で7年×5億円の契約を提示し、山田もこれを受けました。山田選手は当時28歳ですから35歳までこの5億円の年俸が保証されたわけです。
翌21年こそ34本塁打、101打点、.272とまずまずの成績でしたがその後は故障もあり成績は急降下、23年は故障もあり105試合、422打席、14本塁打、40打点、.231とヤクルト5位低迷の大きな原因の一つとなってしまいました。
今年は雪辱を期して下半身を鍛え直し再度トリプルスリーを狙うといっていましたが開幕直後の3月30日に故障で登録抹消。回復の目途は立っていないようです。
昨年の成績ならばとてもではありませんが5億円の年俸にバランスしているとは思えません。今年も含め山田選手の契約はあと4年続きます。
球団も優秀な外国人選手やFA権を取得した日本人選手をぜひ自チームに引き留めようとすれば複数年を提示せざるを得ないわけです。わりと選手の流出に無頓着というか自由な広島・DeNA・日ハムは別として特にヤクルトは徹底して複数年契約攻勢を選手にかけます。そこで特に近年はヤクルトの日本人選手の定着率は良くなっていますが、これがヤクルトのぬるま湯体質を助長しているようにも思えます。
複数年大型契約の乱発がもしかするとヤクルトの補強費の足かせになっているのかもしれません。

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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