投資効率(ホームラン編)
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
実業界には「投資効率」という尺度があります。
例えばある企業がある製品を開発するのに、開発・研究費が1億円かかったとします。
そしてその製品の売り上げ利益が2億円だったらまずまず、5億円なら儲かった、逆に全然売れず赤字だったら
大失敗の投資だったという事になります。
本当はそんなに単純な話ではありませんが、大雑把に言えばそういう事です。
翻ってプロ野球界です。ドラフト入団選手に1位だと1億円の契約金を払ったり、ヤクルトは山田哲人に
5億円の年俸を払っています。これはすべて球団の選手に対する投資です。
しかしプロ野球選手の場合は集団競技であり、プロゴルファーのように賞金をいくら稼いで広告料が
いくらだったというような数値化しやすいリターンはありません。
今年引退したパリーグのある人気選手は現役生活でほとんど目立った活躍をしていなかったのですが、
集客効果(グッズの販売とかでも)は素晴らしかったため、そちらの面で球団に貢献していた
ように思えます。
山田哲人にもヤクルトは単に選手としての成績だけではなく、彼の人気も込みで高額の年俸を払っているわけです。
ということで選手の年俸の評価はなかなか一概には行かないのですが、今日はNPBのホームランバッターの
年棒をそのホームラン数で割った数値、すなわちその選手のホームラン1本はいくらだったのかを
出してみました。もちろんその選手の価値はホームラン数だけで測れるものではありません。
これはただの数字の遊びとご理解願います。
セリーグ
村上(ヤクルト)39本塁打 1億円 256万円/本
岡本(巨人) 39本塁打 2.1億円 538万円/本
鈴木(広島) 38本塁打 3.1億円 815万円/本
山田(ヤクルト)34本塁打 5億円 1470万円/本
オースティン(DeNA) 28本塁打 1.1億円 392万円/本
パリーグ
杉本(オリックス) 32本塁打 1400万円 43万円/本
レアード(ロッテ) 29本塁打 2.42億円 834万円/本
柳田(ソフト) 28本塁打 6.1億円 2178万円/本
マーティン(ロッテ)27本塁打 1.6億円 592万円/本
山川(西武) 24本塁打 1.7億円 708万円/本
本塁打だけでその選手の年俸を図るべきではありませんが、面白い結果です。
山田選手と柳田選手は球界トップクラスの年俸ですから、当然本塁打1本あたりに換算すると
バカ高いものになります。逆にプロ入り6年目で突如目覚め、本塁打王となり、オリックス優勝の
大きな原動力となった杉本選手は山田哲人本塁打1本程度の年俸ゆえ、とてつもないコスパのよさとなりました。
また日ハムから巨人に移籍した中田翔内野手は本来のホームランバッターですが、
今年は7本で終わりその年俸は3.4億ですから4857万円/本のとほほでした。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています