ノンテンダー対選手会
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
日ハムが西川外野手・太田外野手・秋吉投手に対しノンテンダーを通告したことに対し選手会が抗議しました。
「ノンテンダー」とは、メジャーリーグで用いられる用語で、球団が来季の契約を提示せず“市場に放出する”こと。主に契約がコストに見合わなくなった際に用いられる手法です。
選手は12月始めに発表される契約保留選手名簿から外れるため自由契約となり、旧所属の保留権に縛られることなく海外を含めた他球団と交渉することができます。
今回は「ノンテンダー」という言葉が耳新しく、目立ちましたが、何のことはない自由契約です。
日ハムの理論はこの3選手を日ハムは必要としていない。トレードしようにも相手がいない。ましてやFAした場合は
その補償問題でどこも手を挙げないのではないか。そこでノンテンダーとして他の球団に移りやすくした。ということです。
選手会の抗議のポイントは
⓵保留機関が長すぎて(11月末まで)選手が移籍先を探す期間が少ない。
⓶日本のFA制度では高年棒選手に対する補償が大きすぎる。従ってFAが成立しにくい。
⓷球団の支配下登録の数が限られているため、余計選手の移籍に関して手かせ足かせとなっている。
上記3選手を育成扱いにするわけにはいけません。
⓸FA権を取得した3選手をノンテンダーにして一方的に選手の価値を貶めた。
上記の⓵から⓷まではそもそものNPBのルールの問題ですから、日ハムに文句を言っても仕方ないですな。
これはどちらかというとNPBに対する選手会のクレームと考えればよいかと。
ちなみに秋吉投手(33歳)の2021年の年棒は5千万円で成績は0勝0敗、0S、0H、10回、2.70でした。
一時は守護神にまでなっていた(19年は25S、7H)秋吉投手でしたが、昨年の成績ではやむなし、でしょうか。
結局他球団も手を差し伸べることもなく、BCリーグに籍を移しました。
太田外野手(31歳)は2021年の成績は191打数で .204、20打点、3本塁打
巨人から移籍し大ブレークを果たし(19年は.289、77打点、20本塁打)ましたが、昨年は並以下の活躍でした。
太田選手はDeNAに移籍しましたが、日ハム時代の2021年の年俸1.3億円がDeNAでは5千万円に下がりました。
西川外野手(30歳)は2021年は447打数で.233、35打点、3本塁打、24盗塁ですからレギュラーだったわけですが、
楽天に移籍し21年の年俸2.4億円が85百万円に下がりました。
秋吉・大田両選手は戦力外もやむなしですが、西川選手は高年棒が災いしたのかと思われます。
結局主力(だった?)3選手に戦力外通告するにあたり、あまり聞きなれない「ノンテンダー」なんて
専門用語を頭につけたために余計悪目立ちしてしまったというところでしょうか。
結局プロ野球選手はドラフトなんていうくじ引きで下手をすると自分の選手生命を全うするかもしれない
所属球団が否応なく決められ、FA権を得るまではその球団に縛られ、挙句FA権を取得しても、
ノンテンダーにされたりして、選手サイドは不満たらたらなんで、今回は日ハムをやり玉に挙げて
文句を言ってみたというところでしょうか。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています