大相撲がまたまたまたカオス
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
大相撲のカオスが続いています。ただ一人の横綱照ノ富士はお約束の連続休場。
先場所も照ノ富士休場で他の大関(御嶽海・正代)が皆カド番をしのげず大関から陥落する中、唯一の大関として何とか優勝し、今場所は綱取りなんてマスコミが勝手にはやし立てる貴景勝ですが、初日に翔猿にかきまわされその時に膝を痛めたようで、これが徐々に悪化、ついに6日目で3敗目を喫し休場、綱取りどころか来場所はカド番のトホホです。
これで照ノ富士は横綱になって10場所で3度の優勝は良いのですが、5場所休場の現在は4場所連続の休場中です。手術をした膝の直りが良くないようです。半年に亘って土俵に上がっていない横綱では横綱の意味がありません。国民から選ばれた選良のはずの元参議院議員ガーシー氏が日本に戻ると逮捕されるので中近東を逃げまくり、とうとう国会に一度も登院しないまま除名処分になったのとは意味が違いますが、職務を果たさないことには変わりはありません。
再三言っていることですが、大相撲の横綱は自分でやめない限りいつまでも横綱に居座れるというのはとんでもない悪法があります。国技とかなんだとか言っていますが、大相撲はエンターテインメントの一つであることは間違いなく、お客の意に沿わないルールはさっさと変えるべきです。
大関に次ぐ番付の関脇は若隆景が2勝5敗、豊昇龍が4勝3敗、霧馬山が4勝3敗。横綱・大関不在でこの体たらくです。
7日目で全勝は5枚目の翠富士一人という情けない状態です。
なぜこんな機能不全に陥ったのか。
理由は山のようにありますが、まずは有望な人材の不足です。
世の中には野球はともかく、サッカーとか、最近ではスノーボードやスケートボード・サーフィンのように、いわば「格好良くて」「お金が稼げる」スポーツがどんどん出てきています。
そのような中で、髷を結って・まわしをつけて・強くなるために食べまくって太る、という大相撲というスポーツに惹かれる若者は今の日本では圧倒的に少ないはずです。
ということで若貴兄弟を最後に強力な日本人横綱は生まれず(稀勢の里は横綱としては短命でした)大相撲業界はモンゴル勢をメインとする外国人力士に牛耳られるようになってしまったわけです。
もう一つの理由は力士の大型化による下半身への負担の大きさです。横綱照ノ富士や大関貴景勝を見ればわかりますが強い力士イコール体の大きな力士ということで、あんこ型力士が非常に多くなり、その弊害として下半身への負担が増え怪我が多くなるという悪循環です。
更に貴乃花あたりが盛んに提唱していた八百長相撲の撤廃、ガチンコ相撲の徹底です。
これが進み、真面目に真正面からぶつかる相撲が多くなり、これによる力士の負傷がうなぎ上りに増えたわけです。
それに輪をかけたのがモンゴル人力士の台頭です。彼らは故国でモンゴル相撲に馴染んでおり、これは相手を完全に投げ飛ばして決着をつけるもので、大相撲のように相手が土俵を割るとそれ以上は押さないというある意味礼儀を守る相撲と違い、相手を徹底的につぶす勢いで土俵の外に相手を叩き出すきわめて荒い取り組みが増えたことも力士の負傷につながっています。
ということで日本人力士のタレント不足に加え、現役力士の怪我も多くなり、相撲協会はある意味何か変えていかないと存続の危機にあります。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています