大谷選手の年棒

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

先日米メジャーの日本人選手の年棒に関する記事がありました。
ヤンキースの田中将大選手は7年契約の最終年になりますが2300万ドル(約25億円)。
カブスのダルビッシュ選手は2200万ドル(約24億円)。
とびっくりするような数字が並びますが、エンゼルスの大谷選手は70万ドル(約75百万円)です。
えっ、なぜ?という感じです。
皆さんポスティングシステムでメジャーに行っているのに、なぜこうも違うんでしょうか。

田中選手はヤンキースでいきなりの7年契約ですから、初年度から20億円を超える年棒を手にしています。
ダルビッシュもメジャー初年度(2012年)でさえ5.5億円の年棒でした。

実はここにメジャーの新労使協定というものがあるわけです。
すなわち25歳未満の外国人選手の移籍の場合、1年目はマイナー契約に限られ、年棒交渉権は3年目からという
縛りに引っかかっているわけです。
これによって23歳の大谷選手は2017年に日ハムで2億7千万円だった年棒が、2018年には54万5千ドル(約6千万円)、
2019年は65万5千ドル(約7千万)にダダ下がりしたわけです。
田中選手やダルビッシュ選手がポスティングを行使した時には25歳を超えていたので(というか当然それを
考えていたのでしょう)この新労使協定にかからなかったということです。

米メジャー球団側は選手の年棒の高騰に頭を悩まし、既存の選手側は米国の外から若い有力な選手が流れ込むのに
歯止めをかけるというせこい意図があるのか、こんな協定が成り立ったようです。

さすが大谷選手です。目先のお金には惑わされず、自分の夢であるメジャー挑戦を果たしました。
故障などの挫折もあり、今シーズンの開幕はまだ見えませんが、来年以降野球少年の希望の星となるような、
びっくりする年棒で大活躍してくれることでしょう。

片やロンドンオリンピックのフェンシングで銀メダルを獲得した三宅選手がUBER EATSでアルバイトしたことが
ニュースになりました。
このコロナ騒動でスポンサーがいなくなるという、まだまだ選手への支援基盤が弱いフェンシングです。
多くのオリンピアンは基本アマチュア選手です。
野球では高校・大学卒業後野球チームのある企業のサラリーマンとなって選手を続けるか、
ALSOKとかコナミのように特定の競技に注力している企業の社員と言いながらその競技に専心できる
これぞまあスポンサーです。
三宅選手の初日のバイト料が5千円とかで、聞いて切なくなりました。

コロナ騒動でほとんどすべての競技・大会が中止となり、それらに協賛するスポンサーが消えてしまいました。
プロ野球・大相撲のように球団や協会に所属している選手・力士はそれでも給料をもらえます。
サラリーマンと同じですな。
そうでないプロゴルファーとかスポンサー基盤の弱い競技の選手はそれこそ死活問題です。
夢をあきらめて仕事に就くかということになりかねませんが、この事態で仕事なんてそうそうありません。

すみません、最初は田中まあくんの25億円と言う景気の良い話が最後は悲しい話になりました。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



 

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