オーバーエイジ枠

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

第2回アジアプロ野球チャンピオンシップが2023年11月に開催されることが発表されました。
これは日本(NPB)・韓国(韓国野球委員会KBO)・台湾(中華職業棒球第連盟CPBL)の3チームで行われるものです。
1回目は2017年に日本で行われ日本の優勝で終わりました。
本来4年に1度行う予定でしたがコロナ禍で開催が見送られていました。

さてこの試合に参加できる選手の資格は24歳以下またはプロ入り3年以内ということです。
WBCはプロのバリバリの選手が出場し年齢制限などが無いのに比べこちらは若手主体で且つアマチュアの参加も促すような内容です。
そのような中で3人までのオーバーエイジ枠を認めるということです。

オーバーエイジ枠と言えばオリンピックのサッカーです。
なぜこんなおかしなルールができたかです。
1930年にサッカーのワールドカップが始まるまではサッカーの世界大会と言えばオリンピックだけでした。
しかしワールドカップが始まり、第二次世界大戦後世界各国にプロのサッカーリーグができると、アマチュアしか参加できないオリンピックの
サッカーはステートアマが出場する東欧各国が圧倒的に強く、オリンピックの競技としては人気が衰えました。
ステートアマとはロシアや中国のように国が選手を抱え育成し、あくまでアマということですが、実質は国家お抱えの公務員プロみたいなものでしょう、
という選手たちを指し、アマしか出場出来なかったオリンピックではこの「ステートアマ」を大量投入するロシアなど東欧各国が圧倒的な強みを
持っていたわけです。

サッカーのワールドカップの隆盛に比してアマしか出場できないオリンピックのサッカーは東欧勢の独壇場となり人気が無くなって
しまい、焦ったIOCがプロの参加も認めようとしたのをFIFAが必死に引き留めようとした、IOCとFIFAの綱引きが延々と続くわけです。
そういった中で1992年のバルセロナオリンピックから現在まで続く23歳以下の選手が出場資格となり、1996年のアトランタオリンピックからオーバーエイジ枠が
追加されたわけです。
私なんかは単純に23歳以下のみ出場の試合になぜオーバーエイジ枠なんてあるの?なんて思ってしまいますが、そこにはワールドカップの権威を守りたい
FIFAとオリンピックの商業化路線まっしぐらのIOCの長年にわたるやり取りの歴史があったわけです。

一方このアジアプロ野球チャンピオンシップは世界野球ソフトボール連盟の公式試合として認められています。
オリンピックのサッカーが23歳以下となっているのに対しこのアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)は24歳以下が出場となっています。
この辺の1歳の違いは何なんでしょう。何か意味があるはずですが、、、

またオリンピックの野球では選手に年齢もプロアマの制限も設けていません。
オリンピックのサッカーでは年齢制限があるのに野球は無い、しかしこのアジアプロ野球チャンピオンシップでは年齢制限ありです。
どうもよくわかりません。
オリンピックのサッカーはそれまでのいろいろな経緯とFIFAとのやり取りの中から出てきたある意味妥協の産物のような気がしますが、
このAPBCはどのような意図で年齢制限を設けるのか、それにも拘わらずなぜオーバーエイジ枠なんて設けるのか、
どうもよくわかりません。
そもそも私はスポーツで年齢によって分けたり、体重でクラスを分けることには反対です。
若かろうが年配であろうが強い選手は強いし、大相撲では小さな力士が大型力士を破ったりするわけです。
そのスポーツの興行化と怪我や事故の防止の意味もあるのでしょう。仕方のない流れかもしれません。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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