なぜ大型契約?
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
今回の大谷選手及び山本由伸選手のドジャースとの超大型契約が波紋を呼んでいます。
大谷選手の契約は7年で7億ドルです。その大部分が後払いになるわけですが、単純計算すると年1億ドル(1ドル100円として年100億円)です。
山本投手の契約は12年で3億2500万ドルですから1年で約27百万ドル。(約27億円)
NPBでの史上最高年俸は田中将大投手が2021年―22年に楽天と結んだ2年契約の9億円です。しかし田中投手はその日本に戻る前にMLBヤンキースと結んでいた7年契約での年俸は22百万ドルでした。1ドル100円としても22億円です。
なぜ日米のプロ野球でこのように大きな差がついたかに関してはさまざまに報道されています。
しかし約30年前は日米のプロ野球市場規模にそれほど大きな違いはなかったという、話があります。
この30年で一番大きな要因は日本の失われた30年です。
1990年に米国のGDPは59,000億ドルでした。
2023年の予想は270,000億ドルです。この30年で米国のGDPはおよそ5倍になっているわけです。
一方日本のGDPは1990年には約460兆円。(1ドル100円とすると46,000億ドル)当時日本は米国に追いつけ追い越せなんてとんでもない勘違いをしていたわけです。それがリーマンショックに続く失われた30年となり、2023年の日本のGDPは550兆円(約55,000億ドル)米国の5分の1となってしまったわけです。
以上を考えれば田中将大の日米の年俸の違いや大谷や山本由伸のMLBでの高額年俸もうなづけます。
この年俸の違いをテレビの放映権料の違いとか、アメリカ人は入場料に大枚をはたくとか、日本では違法である野球賭博が米国ではスポーツベッティング(スポーツのかけ)として合法化されこれによってリアルタイムのスポーツ視聴が拡大している等といろいろな理由をつけていますが、根本は日米の経済力の違いから来ているわけです。
一方で日本人選手の能力の高さがMLBでは周知の事実となった以上、巨額の年俸を提示してNPBのスーパースターがMLBに引き抜かれていくのは必然と思えます。
プロ野球選手のみならず、サッカー選手・バスケットボール選手・プロゴルファーもせきを切ったように海外市場に戦場を求めるのは、世界の一流選手と戦いたいという気持ちとともに、この巨額の報酬も大きなインセンティブになっていることは間違いありません。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています
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日本の失われた30年を私にはよくわかりませんが、残念だと思います。
私が大学を卒業して入社をする時には、韓国駐在日本企業の新入社員の年俸が韓国の大企業(サムスン、現代など)よりはるかに高かったです。ところが、今は逆転したということが信じられません。韓国はこれまでIMF救済金融も受け、経済が急激に落ち込んだ危機を経験したのに、日本はそんなこともなかったのに、こうダウンしてしまったというのが不思議です。
しかし日本国民は勤勉で熱心に働きながら問題を解決する能力があるから必ずまた世界最高の経済大国に成長すると思います。
MONTE CRISTO様
コメントありがとうございます。
今回の大谷・山本の大型契約に端を発していろいろと調べるうちにこのGDP問題にたどり着きました。
第二次世界大戦時もそうですが日本人が何か勘違いをするたびに痛いしっぺ返しを食います。
資源の無い日本は人材しかないわけで、またコツコツと積み上げて、経済を高め、MLBと競争するレベルの
年俸を払えるようになれば、と思います。
ヤクルトけんちゃん