クオリティスタート(QS)

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

ピッチャー(特に先発投手)の優劣は何をもって図ればよいでしょうか。
まずは勝ち星です。二けた勝利とか最近は絶滅しましたが20勝投手なんていう線引きです。
名球会には通算200勝なんて会員になるための基準がありますが、野手の2000本安打と比べると現在では非常にハードルの高い基準です。44歳球界最年長のヤクルト石川投手がまだ現役を続けているモチベーションになっているのはあと15勝で200勝達成、という目標です。
石川投手はさておいて、近年のプロ野球特に投手陣の分業化の確立によって20勝投手は消滅し、15勝投手も稀となった今、200勝達成なんて至難の業になってきています。

もう一つ投手を図る物差しとして防御率というものがあります。NPBの先発投手にとって一番の栄誉である沢村賞は防御率2.50以下という基準があります。ただし一方で200イニング以上登板という基準もあり、これも近年ではなかなか難しい基準です。

そこで近年大きくショーアップされているのがクオリティスタート(QS)です。
これは先発投手が6イニング以上を投げ3自責点以下に抑えると1QSが付きます。
勝ち星はどんなに投手が頑張っても援護点がないと勝ちにはつながらないわけですが、このQSはあくまで投手の頑張りしだいです。唯一の問題点は6回投げて3自責点なら1QSですが9回投げて4自責点ならQSは付かない点です。
そこはそれとして、QS達成率というのはその先発投手を図るうえで大変有意義な指標と考えられます。
今期からMLBに移籍したDeNA今永投手は過去3年でQS達成率は72.6%です。セリーグの平均では53.6%です。
パリーグで3年連続投手4冠を達成し、今年からドジャースに移籍した山本由伸投手は3年連続でQS数はリーグトップで達成率は88%に上ります。

ということで昨年のヤクルト先発陣のQS達成率を見てみましょう。
小川 23先発、17QS、達成率74%
サイスニード 21先発、11QS、52%
ピーターズ 18先発、8QS、44%
高橋 20先発、8WS、40%
小澤 14先発、7QS、50%
吉村 11先発、4QS、36%
ロドリゲス 6先発、3QS、50%
石川 12先発、3QS、25%
山野 5先発、2QS、40%
高梨 5先発、1QS、20%

こう見るとセリーグ平均を上回っているのは小川一人です。QSは野手陣の援護点は関係ありませんからあくまで投手個人の責任です。その基準でリーグ平均を上回ったのが小川一人ということは、やはり昨年のヤクルト先発陣のレベルが低かったという証左と言えます。

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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