五十嵐投手 年棒倍増!
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
プロ野球選手の契約は基本1年契約です。その1年は2月から11月までです。
従って12月と1月は契約期間外ですので、この時期選手はお小遣い稼ぎのアルバイトでTVに出たり、
サイン会を開いたりと人気選手は大忙しです。
この時期は契約更改の季節でもあります。
若手選手から更改が始まり、注目の山田哲人や村上は最後の方になるのでしょうか。
昨日は五十嵐投手の更改が行われ2千万円から倍増の4千万円プラス出来高になったようです。
五十嵐投手(40歳)は今年、45試合 5勝1敗4H 2.98 42.1回 でした。
後半は年のせいか疲れが出てしばしば打ち込まれましたが、前半は大活躍でした。
今年壊滅的だったヤクルト投手陣に在っては驚異的な防御率です。五十嵐より防御率がよかったのは
石山・寺島・スアレスだけです。
もっと驚異的なのは勝ち星です。ヤクルトで今年それを上回る勝ち星は石川の8勝とマクガフの6勝のみです。
石川は先発の軸、マクガフは後半クローザーでしたから勝ち星が上がるのは理解できますが、中継ぎ専門の
五十嵐が5勝とは驚きです。
この5勝の内訳は
4月5日 中日戦8回に1イニング
4月14日 巨人戦 4回に1イニング
4月20日 中日戦 8回の3分の1イニング
4月29日 広島戦 5・6回の2イニング
4月30日 DeNA戦 9回1イニング
ということでびっくり4月の1か月で稼いでいます。
この時には五十嵐が投げると逆転する、という神話ができかけました。
注目すべきは4月14日は4回の1イニングで勝ち投手。(試合のど真ん中の1イニングです)
4月20日は3分の1イニング投げてその裏に逆転と言うわけで、かなり五十嵐の勝利にはラッキーがあります。
五十嵐投手の成績をけなすわけではありませんが、小川投手や山田大樹の先発の5勝と同列では扱えないと思います。
そもそもこの勝ち星のルールが変です。
先発は5回を投げてその間またはその直後に自チームが勝っている状態で中継ぎにバトンを渡し、その勝っている
状態が試合終了まで続かないと勝ち星はつきません。
中継ぎに変わってそこでまた逆転か同点にされると、勝ち星はふいになり、勝ち負けは中継ぎ陣のものになります。
4月20日の五十嵐のように同点または負けている状況で2アウトから登板し、一人打ち取って、その裏に味方が逆転してくれれば
勝ち星が付きます。この1アウトは1球で取ることもあります。
1球や2球で1勝なんてこともごく稀ですがありました。
先発が5回もたずに降板、しかし自チームが勝っている状態で、中継ぎへ。結局自チームはそのリードを守り、勝利。
ただし複数の中継ぎが登板した場合、勝ち星は基本長い回数を投げた投手に与えられます。
一番長く投げた中継ぎが複数いた場合、公式記録員がどの投手が一番効果的な投球をしたかということで決めるようです。
すっきりしませんなあ。
そもそも先発が5回投げないと勝ち星がつかないというのは、先発投手は完投して当たり前だった時代の名残だと思います。
先発投手の勝利条件を見直さないと、今後は通算200勝投手も年間20勝投手も未来永劫現れないということになりかねません。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています