出来高

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

プロ野球選手の年俸に出来高がプラスされる場合がままあります。
本来の年俸は昨年までの実績と今年の期待度を加味した1年間の固定ですが、
出来高はあくまで成功報酬です。
世の中には成功報酬というシステムがままあります。
一番身近なのは住宅の賃貸や売買において発生する仲介手数料です。
賃貸や売買の契約が締結され、この契約に仲介業者が介在するとその業者に対して
支払う仲介手数料なるものが発生します。
また建築工事において下請けの業者の契約が成功報酬に近い賃金体系になっていることはよくあります。
たとえば塗装業者の仕事は大抵請負制になっており、塗装の平米当たりの工事単価があって
トータル何平米を何百万円とかでゼネコンからその塗装業者は仕事を請け負うわけです。
その塗装工事を終わらせればその業者は請負額全額を受け取るわけです。
その工程が例えば100日なのに頑張って90日で終わらせれば、100日働いて何百万の収入が
90日の労働で同じ金額を受け取れるわけです。これはその業者に対するインセンティブになります。

さて、ヤクルトの年俸更改オオトリの中村捕手が更改を完了したことが報道されていました。
日本一の陰のMVPと言われ、FA権も取得したため、大幅な年俸アップと長期契約は予想されていました。

報道によれば昨年までの9千万円の年俸が8千万円アップの1.7億円プラス出来高で、3年総額6億円ということです。
そもそも年俸金額は普通は公表されず報道機関の推測に基づくため、記事によっては違う場合もあります。
外国人選手の場合は基本米ドル建てのため為替換算レートによって円貨発表が変わってくる場合もあります。
そして厄介なのは出来高です。これは選手によって千差万別の契約でしかも内容が明かされない為、なかなか
想像もつかないところがあります。
米メジャーの契約はもっと複雑なようですが、中村選手の場合マスクを被るのが何試合とか、あとは犠打数とか、
打率や打点も入っているのでしょうか。それらの条件を全クリするとプラス3千万円で年俸2億円になるという
ことでしょうか。
このプロ野球の出来高は外国人選手にはよく適用されます。外国人選手はやってみないとわからないわけで、
球団としてもその選手に対して、「本来あなたには(例えば)2割8分、25本塁打、50打点を期待しています。
取り合えずあなたの固定年俸を5千万円として、前記の数字が達成出来たらあと5千万円払いましょう」
という感じでしょうか。
本当はもっと細かい規定、例えば2割7分で20本塁打、40打点なら3千万円とか、決められているのでしょうか。
実際出来高でいくら支払われたかはブラックボックスですから、どんな契約内容だったかは永遠の謎です。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。