昨年のヤクルト分析 投手編
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
昨日は昨年のヤクルトの敗因を打者の方から分析してみました。
強力打線と言われている割には本塁打30本トリオ以外には意外と長打力に欠ける点、全体的に低打率、
これは推測ですが試合前半に投手陣が崩れることが多く、そのため攻撃が淡白になってしまった、などが見えました。
それでは投手陣はどうであったか。
ヤクルトのチーム防御率は4.78、トップの阪神は3.46、セリーグ5位のDeNAでさえ3.93でした。
1試合当たり1点失点を減らせば、と言うのは簡単ですが。
暴騰49もセリーグ最多。被本塁打168もセ最多でした。
面白い数字を見つけました。
ヤクルトの先発投手の勝利数は38です。リリーバーの勝ち星は21でした。64%(先発勝利数/総勝利数)
他のチームはどうでしょう。
優勝した巨人は先発53勝、リリーフ24勝。69%
DeNAは先発46勝、リリーフ25勝。65%
阪神は先発40勝、リリーフ29勝。58%
広島は先発47勝、リリーフ23勝。67%
中日先発49勝、リリーフ19勝。72%
この%を見ると中日は先発がしっかりしていて、阪神はリリーフ陣が強いと言えるかもしれません。
逆に中日はリリーフが弱く、阪神は先発が弱い、ともいえるかもです。
そもそもヤクルトの先発勝利数38に比して他チームは40勝台、巨人に至るや53勝です。
山口15勝、菅野11勝が大きいですな。
2015年のヤクルト優勝時は石川の13勝、小川の11勝。似たようなものです。
昔は最下位の時は別としてチームに10勝投手が3~4人普通にいたものですが、投手の分業化が進み、
先発投手が勝ち星を取りにくくなり、その分勝ち星が多くの中継ぎ陣やクローザーに分配されているのが現状です。
投球回数で見てみましょう(50回以上投げた投手です)
先発では
小川 159.2回
石川 124.1回
ブキャナン 99.2回
高橋 95.1回
高梨 78回
原樹里 74回
山田大樹 62.1回
リリーフでは
マクガフ 68.2回
梅野 67.2回
ハフ 65.2回
近藤 53回
先発の7人がローテーションの軸だったわけですが、100回以上投げているのは小川と石川だけです。
原樹里は後半、ブキャナンは前半コンディション不良でローテから外れていました。
高梨も頑張ったのは前半でした。
山田大樹は出てきたのが後半でした。
高橋はほぼ1年を通して頑張りましたが、5回と持たない試合が多く、投球回数が稼げません。
ということで、1年を通してローテを守るのは大変です。
特にヤクルトはヤ戦病院の患者が多く、調子が良いとすぐ入院してしまう選手が多々います。
リリーフではリストに入っていないことからわかるように守護神石山がいません。
梅野やマクガフがクローザーを務めましたが、石山が9回に座っているのとでは、勝利の方程式の
重みが違います。
その石山が今年は復活できるのか、梅野・長谷川を新守護神に育てる必要あります。
先発では上記リストのブキャナンを除く6人にはそれなりに頑張っていただきたいところですが、
外国人投手のスアレス・イノーアに期待大です。
あとはドラ2の吉田大喜と一昨年のドラ1の清水くらいですか。
金の卵、ドラ1奥川選手は今年は1軍顔見せデビュー程度でしょうか。
寺島・星・市川・大西・金久保・久保当たりのブレーク待ちです。
なんにせよコマ不足はいなめません。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています