柔道グランドスラム
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
先週末柔道のグランドスラムのタシケント大会が3日間にわたり開催されました。
日本人選手は11人が出場。金メダル9、銀メダル1、銅メダル1のセミパーフェクトの成績で終わりました。
理由の一つにはコロナ禍で世界中の有力な選手が出場していないという事もあったのかもしれません。
選手の位置付けにワールドランキングというものがあります。
オリンピック・世界選手権の優勝者には2000ポイント
ワールドマスターズ優勝者には1800P
グランドスラムは1000P
グランプリは700Pが与えられます。
またグランドスラム大会では
優勝者は前述のとおり1000Pですが
2位には700P
3位には500P
5位 360P
7位 260P
ベスト16は160P
ベスト32は120P
1勝すれば100P
参加すれば10Pと細かく定められています。
そこで今回のGSタシケント大会です。
初日は
女子48K級に角田夏美(世界ランク48位)がモンゴルのムンクバット(世界4位)に決勝で当たり
貫録負けで銀メダルでした。
女子52k級の阿部詩(世界2位)は決勝の相手が棄権したため、労せずして?金メダルでした。
女子57K級の玉置桃(世界6位)は台湾のリュー選手(世界10位)に一本勝ちで金。
男子60K級の永山竜樹(世界1位)はカザフスタンのスメトフ選手(世界5位)に優勢勝ちで金。
2日目は
女子63K級の田代未来(世界4位)がスロバキアのレスキ選手(世界5位)に一本勝ちで金。
女子70K級の新井千鶴(世界6位)はクロアチアのマティック選手(世界24位)に優勢勝ちで金。
男子81K級の永瀬貴規(世界12位)は3位決定戦でブルガリアのイワノフ選手(世界10位)に一本勝ちで銅。
3日目は
女子78K級梅木真美(世界12位)はクロアチアのプロダン選手(世界20位)に合わせ一本勝ちで金。
女子78K超級の素根輝(世界4位)はブラジルのソウザ(世界8位)に反則勝ちで金。
男子90K級の長澤憲大(世界14位)はウズベキスタンのボボノフ選手(世界17位)に優勢勝ちで金。
男子100K超級の景浦心(世界13位)は韓国のキム選手(世界17位)に優勢勝ちで金。
以上の結果でした。
以上11選手中東京オリンピック代表に内定しているのは阿部詩・田代未来・新井千鶴・素根輝・
永瀬貴規の5選手のみです。
今大会にそもそも男子66K級(代表は阿部一二三)・男子73K級(大野将平)・男子100K級
(ウルフ・アロン)の3クラスには日本は選手すら送っていません。
東京オリンピックまで(開催されるなら)あと4か月半、数少ない対外試合で出場したい選手は大勢いると
思いますが、やはりコロナでしょうか。
それとも全柔連の予算が限られており、なんてことはないと思います。
どのスポーツでもそうですが決勝で世界ランクの1位と2位が戦うなんてことはめったにありません。
ましてやこのグランドスラム大会は上述のように3番目のクラスの大会です。
全出場選手をチェックしたわけではないのですが、阿部詩(2位)や永山竜樹(1位)がGS大会の
決勝に出るなんてそもそもレアケースかもしれません。
不思議なのは世界1位の永山選手ではなく4位の高頭直寿選手(世界4位)がオリンピック代表になっていることです。
再三言っていますが柔道業界の魑魅魍魎ぶりを表しています。
ゴルフのように世界ランキングでオリンピック出場選手を決定すれば、誰も文句を言いません。
いくつかのトライアルのような大会を設定し、そこで優勝すればとか公平なようで、最終判断は
全柔連のお歴々の密室会議で決めるなんて、ブラックボックスぶりです。
トライアルの試合で高藤選手が永山選手に勝ったので、高藤選手が代表に選ばれたわけですが、
いろいろな大会で優秀な成績を収めたからこその世界ランク1位です。
全柔連のやり方はこれを完全に無視しています。
国際大会に出場するにも全柔連の内部でいろいろな駆け引きが行われ、
だれそれはあの派閥なので(出身校とか)とか。
そもそも全スポーツの総元締めが利権の塊の国際オリンピック委員会ですから、
下の組織も「それに倣え」となるのも致し方ない話かもしれません。
政府がプロ野球やJリーグの来日できていない外国人選手の来日を認める検討を始めたようです。
ヤクルトも4人も日本に入れていないわけで、うれしいような、でもこれってプロ野球業界やJリーグ業界に
対する依怙贔屓じゃない?という気もします。
コロナ変異種が爆発しそうな時期に他の業界でも外国人を入れたいところはあるのでしょうが、多分オリンピックに
先駆けて先鞭をつけたい政府の姑息な魂胆が垣間見えます。
そのオリンピックは外国人客は入れない方向のようです。当たり前です。
かくしてオリンピックはまた一歩後退しフェードアウトしようとしています。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています
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