田口争奪戦
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
先日、来オフにはFA権を取得するヤクルトの田口投手に対し巨人が奪還に動くのでは、という記事を読みました。
田口麗斗投手は2013年ドラ3で巨人に入団した高卒10年目のサウスポーです。(27歳)
2021年3月1日という開幕を控えた時期にヤクルトの広岡大志内野手と緊急トレードされ、まさにヤクルトの2連覇に貢献大だった投手です。
巨人では当初先発投手として活躍、2018年までは先発メインで16・17年は二けた勝利を上げました。
2017年は26先発で170.2回を投げ、3完投、2完封で13勝4敗、3.01と大活躍で、この年の巨人は菅野が17勝5敗、マイコラスが14勝8敗でしたから巨人の3番手投手だったわけです。
その後19年・20年は先発と中継ぎを行ったり来たりで、巨人坂本の後釜候補としてヤクルトの廣岡に白羽の矢を立てた巨人原監督が2年連続最下位に沈み投手不足に悩む高津ヤクルトに廣岡と田口の交換トレードを申し入れたのではないかと思います。
結果として廣岡選手は21年が117打席、5本塁打、15打点、.189
22年は60打席、0本塁打、4打点、.180とトホホな成績でした。
一方田口投手は21年は先発と中継ぎで併用され、33登板、17先発で5勝9敗、4H、4.02でしたが、22年は中継ぎメインで45登板、1勝1敗、2S、18H、1.25とヤクルトの強力中継ぎ陣の一角を占めました。
巨人が19年・20年にセリーグを制したのに21年3位、22年4位となったのは一概にこのトレードの失敗だけではないのでしょうが、田口投手が巨人からヤクルトに勝利の女神も連れて行ったようにも見えます。
この田口投手はその経歴からもわかる通り先発も中継ぎもできる言わばユーティリティ投手です。
先発の駒が足りなくなった時の緊急先発もできますし、昨年の5月24日の日ハム戦で1-1の同点延長10回に無死満塁の大ピンチに登場、炎の3者凡退劇を演じたように、昨年は「ピンチの時のお助けマン」としてのイメージが強く、特にクローザーのマクガフが退団した今年は田口のりリーバーとしての役割が一段と増しそうです。
FA資格は一軍登録145日を1年としてカウントし、高卒選手は8年、大卒・社会人選手は7年で資格が与えられます。プロ入り10年目で1年目は一軍出場がなかったので、今年には多分資格ゲットということでしょう。
上記の記事の中で、田口投手の年俸(88百万円)が安過ぎるという話も出ていました。
ヤクルト投手陣では(外国人選手を除き)、トップは小川の1.6億円で、石山・清水・石川・田口と続きます。
まだ年齢も若く、ムードメーカーでもあり、今後のヤクルトの第2次黄金時代を築くのに是非必要なピースと考えれば、以前に山田・小川・石山のトリプルFA資格者に年俸大幅アップ、プラス複数年契約を来オフに田口に提示することになりそうです。しかしFAとなるととんでもない年俸を提示する球団もあり、そこにヤクルトがついていけるかがポイントとなりそうです。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています