沢村栄治賞

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

今年の「沢村栄治賞」は該当者無しになりました。
それに関し一部球界人から「基準が厳しすぎる」というクレームが出ています。

それでは沢村賞の選定基準とは何でしょうか。
⓵25先発 ⓶15勝 ⓷10完投 ⓸勝率 .600 ⓹200回投球 ⓺防御率 2.50 ⓻150奪三振
名球会の200勝同様、昔の先発投手万能時代の基準ですから、分業制が進んだ現在では厳しい基準になっています。

それでは過去10年の沢村賞投手を見てみましょう。
2010年 前田健太 広島
2011年 田中将大 楽天
2012年 摂津正 ソフトバンク
2013年 田中将大 楽天
2014年 金子千尋 オリックス
2015年 前田健太 広島
2016年 K ジョンソン 広島
2017年 菅野智之 巨人
2018年 菅野智之 巨人
2019年 無し
そうそうたるメンバーです。
特に前田健太・田中将大・菅野智之のように、複数回受賞している投手は正に歴史に残る名投手と言えます。

それでは今年の各部門の達成者を見てみましょう。

⓵25先発
大野雄大 中日 25
K ジョンソン 広島 27
山口俊 巨人 26
今永昇太 DeNA 25
西勇輝 阪神 26
大瀬良大地 広島 25
柳裕也 中日 26
小川泰弘 ヤクルト 26
千賀晃大 ソフトバンク 26
美馬学 楽天 25
山岡泰輔 オリックス 26
これはOKです。
先発ローテーションに入り、一年通せば達成できそうです。
パリーグは少ないですな。
絶対エースではなく、何人かで分業しているということでしょうか。

⓶15勝
山口俊 15
有原航平 15
これは厳しいですな。両リーグでかろうじて15勝達成が一人づつでした。
一つには、ダルビッシュ・田中将大・前田健太・菊池雄星のような絶対エースが
いなくなって、残った投手達では15勝達成もやっとということでしょうか。

⓷10完投
これが厳しい。達成者ゼロです。
セは大瀬良の6、パは2完投がちょろちょろです。
これは見直すか、なくすかです。

⓸勝率 .600
山口俊 .789
今永昇太 .650
柳裕也 .611
有原航平 .652
千賀晃大 .619
高橋礼ソフトバンク .667
山岡泰輔 .765
美馬学 .615
これは結構いますな。
上位チーム(すなわち勝ち星が多いチーム)のエースならば必然的に勝率は高くなります。
ヤクルトの小川なんか .294です。

⓹200回投球
これも該当者なしです。
セでは中日大野の177.2、パではソフト千賀の180.1が最高です。
分業制のあおりです。見直す必要アリの基準です。

⓺防御率 2.50
セは該当者なし
パでは
山本由伸 オリックス 1.95
有原航平 2.46
セリーグの投手はだらしないですな。
オリックスの山本は立派でした。
これは基準を見直す必要はないでしょう。

⓻150奪三振
大野雄大 156
山口俊 188
今永昇太 186
有原航平 161
千賀晃大 227
山岡泰輔 154
千賀の227奪三振は立派な記録です。

さて、こうしてみると10完投と200投球回が難しい基準ということになります。
確かに沢村賞受賞者はその年を代表する大エースのはずです。
しかしこれだけ投手の分業制が進んだ今(これは今後ますます進むはずです)
来年もう1年見て、また該当者なしになったら、完投と投球回の基準は
緩めるべきでしょう。(例えば、5完投 150投球回とか。)

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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