興行とコスパ

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

本日の阪神戦から山田哲人と田口が一軍に戻るようです。また本日のイースタン日ハム戦では奥川が先発予定です。ヤ戦病院入院患者多発でボロボロになっていたヤクルトですが(塩見を除いて)少しづつ戦力が戻りそうです。
今日は吉村と青柳の先発予定。好調の左打線(丸山和・長岡・村上・武岡)が青柳投手を打ち砕くシーンが見れそうです。

さて本日のお題です。
昨オフFAでドジャースと契約した大谷翔平の10年総額7億ドルという超大型契約に我々は度肝を抜かれ、更にその年俸の大部分が10年契約終了後に支払われるという契約条項にもまたまた驚かされたわけです。
10年7億ドルとは為替が150円/ドルとすれば年俸105億円になります。
NPBの最高年俸は昨年までの楽天田中将大の7億円です。この円安ということもありますが大谷の年俸はNPB最高年俸の15倍です。
この件は以前にも書きましたが、ここ30年で日本のGDPは米国のそれと比べると大きく落ち込み、2022年のGDPで比較すると米国のGDPは日本のほぼ6倍になっています。これは単純に考えて米国が日本の6倍の経済力を持っている、と考えられます。
しかし米国の2022年の人口は約2.3億人、日本のそれは1.2億人ですから人口比較で米国は日本の約2倍ですから一人当たりのGDPでは米国は日本の約3倍ということになります。
ところがプロ野球界では日米ではトップの年俸では15倍の差があります。

ここで興行の基本を考えてみます。そもそもの舞台演劇などの収入は木戸銭(入場料)がメインでした。(テレビもインターネットもない時代です)興行主はこの木戸銭収入から劇場の家賃、広告宣伝費(あれば)他の雑費を支払った残りから役者に出演料を払い、そこで出た余りが興行主の収入になるわけです。(非常に大雑把な計算です)
従って劇場の収入は木戸銭×客数となります。劇場のキャパは限られていますから収入にも限界があります。
その時代のスーパースター(今なら大谷とかボクシングの井上尚弥とか洋楽のテイラー・スウィフトでしょうか)を呼べても木戸銭を10倍、100倍にすることは簡単ではありません。つまりいくら日米の経済格差があろうとも入場料の収入のみではその興行の出演者(大谷)に日本の15倍ものギャラ(年俸)を払うことは難しいということです。その差の原泉がケーブルテレビやネット配信です。
MLBに限らずNFL(アメリカンフットボール)やNBA(バスケットボール)もこれらのメディアからの多額の放映権料により潤い、選手たちに高額のギャラを支払うことが可能になったわけです。これは欧州サッカーも同様でした。
しかし右肩上がりだったこれらの放送の視聴者数が横ばいもしくは減少に転じてきているようです。
これが何を意味するかというと将来的にこれらのプロチーム(球団)は現在のような高額の年俸(ギャラ)を選手に払えなくなるかもしれない、ということです。
もちろんそんなことが今日明日に起きるとは思えません。
しかしいくらスーパーな選手とは言え単なるチームの一員である大谷選手に100億円の年俸というのはどうかなと思います。

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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