高橋カルテット&ドラフト

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

ヤクルトの高橋奎二を筆頭？に巨人の高橋優貴、広島の高橋昂也、阪神の高橋遥人と高橋姓の若手投手が大活躍しています。

高橋姓は日本では佐藤・鈴木に次いで第3位の多さです。高橋姓の日本人は約140万人いるということで、ざっと日本人の1％弱が
「高橋さん」ということになります。
プロ野球選手はヤクルトの支配下が71人ですから、12球団でざっと850人、その１％が「高橋選手」とすると8.5人在籍することになります。

実際調べると、「高橋選手」は上記4人に加え、中日の高橋周平（野手）と高橋宏斗投手（高卒1年目ドラ1、1軍出場無し）、
広島には上記の昂也投手の他に高橋樹也投手（高卒6年目ドラ3、今シーズン25試合、25.2回、1.40）、
ソフトバンク高橋礼投手（大卒4年目ドラ2、今シーズン11試合、5先発、2QS、1勝1敗、34回、5.82）
、高橋純平投手（高卒6年目ドラ1、今シーズン10試合、1勝1敗、2H、11回、0.00）がいます。
更に西武の高橋光成投手（高卒7年目、ドラ1、今シーズン25先発、17QS、11勝7敗、163.1回、3.42）です。
締めて高橋選手は10人ですから日本人の平均よりやや多い程度で特筆するほどのことはありません。
しかし「高橋選手」10人中、野手は中日の高橋周平選手一人で、後は全員投手という点は目を引きます。
プロ野球の投手対野手は半分づつかやや投手が多い程度ですから、9割投手というのは驚きです。

ソフトバンク高橋礼投手や西武高橋光成投手はすでにチーム内である程度のポジションを築いていましたが、
前述の高橋カルテットは今年花開いたという表現が適切かもしれません。
各人の今年の成績を見てみましょう。

ヤクルト　高橋奎二　高卒6年目ドラ3、　今シーズン11先発、7QS、3勝1敗、65.1回、2.76
巨人　高橋優貴　大卒3年目ドラ1、25先発、11QS、11勝8敗、139回、3.17
阪神　高橋遥人　大卒4年目、ドラ2、5先発、2完封、3QS、3勝2敗、34回、2.38
広島　高橋昂也　高卒5年目、ドラ2、15先発、5QS、5勝7敗、73.1回、5.28

ヤクルトの高橋奎二投手はそれまでのノーコンのイメージを覆し、特に後半戦は完全に
ローテの一角を占め、今年のヤクルト躍進の大きな原因である「先発投手陣が試合を作る」ことに
大いに貢献しています。

巨人の高橋優貴投手は今年はエースの菅野を押しのけてハーラーダービーのトップを争う活躍をしています。

阪神の高橋遥人投手は1年目からそこそこの活躍はしていましたが、ケガが多く、今年も出遅れましたが、
9月から一軍に復帰するや、2試合連続完封という快挙を成し遂げ、格の違いを見せました。

広島の高橋昂也投手は肘の手術などもあり、実質今年からの活躍です。

あとこの4投手の共通点はサウスポーということです。
打者に左打ちが増えているのでサウスポーの先発投手というのは貴重です。
今シーズン残りは各チーム10試合程度、先発のチャンスは多くて2試合です。
来期の更なるステップを睨みつつ、今年の有終の美を飾っていただきたい。

さてドラフトです。ヤクルトはまたまたやってくれました。
多球団の競合が予想された西日本工大の隅田投手をあえて指名し（4球団が1位指名）、当然くじは
外れです。学習効果がないというか、2年前に奥川投手を引き当てた感動が忘れられないというか。
確率25％が当たるわけがありません。（普通に考えれば）
ヤクルトの1位競合抽選で引き当てたのは前述の2019年奥川投手（3球団競合）の前は2007年の
5球団競合の由規投手以来です。他には2008年の赤川投手と2016年の寺島投手が単独指名です。
ということは2009年から13年間で11回くじを外しています。
これはビジネスジャッジメントとしては最悪の判断です。
一般企業で社長がこれだけ判断を間違えればその会社はつぶれています。
なぜ昨年のドラフトで言えば広島の栗林投手とか日ハムの伊藤大海投手のような
本当の金の卵を1巡目単独指名ができないのでしょうか。昨年の早川投手や今年の隅田投手を
指名するならスカウトは要りません。
前述の栗林投手や伊藤投手を発掘することがスカウトの仕事です。
過去に山田哲人や村上のように外れ1位が大化けしたことはありますが、野手です。
投手の外れ1位で化けたのは石山と清水位です。二人とも初めは先発で使われましたが、
その後中継ぎでブレークします。
ということで残念ながら外れ1位で先発投手として輝いた例がここ十数年ないということです。
しかし、過去にとらわれず、今年のドラ1山下投手、サウスポー不足しています。
是非光り輝いてください。