村上の何が悪かった？

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

セリーグを連破していたヤクルトが昨年は大失速、あわやセリーグ最下位になりそうだったところ最終戦の勝利でかろうじて優勝から最下位という昔取った道を再度辿る屈辱は逃れました。
そのヤクルト大失速を象徴するのが村上選手の大不振です。
「村神様」の称号も阪神の村上投手に奪われてしまいました。
野球はチーム競技ですからヤクルトの惨状の責任を村上選手一人に負わせるのはフェアーではありません。しかしチームの大黒柱の4番でムードメーカーでもある村上選手の失速は弱かったヤクルトの敗因の一つではあります。

それでは三冠王を取ってヤクルトの連覇に大きく寄与した2022年と不調だった2023年の村上選手の数字を見てみましょう。
私は素人ですから細かい技術的な問題をどうこう言う立場にはありませんので、あくまで記録に現れた数字を見ていきます。

村上選手の試合出場は22年が141試合、23年が140試合で大きなけがもなく昨年の不振時にも高津監督は村上選手を辛抱強く使い続けたことがわかります。
打席数は22年612打席、23年597打席で細かい検討はしませんが、ヤクルトが悪かった→打線が全体的に不調だった→村上選手に打順が回るのが若干減った、なんて言えるかもしれません。
打数では22年487打数、23年496打数です。打席数が減ったにもかかわらず打数が増えているということは四球数の減が要因です。22年118四球でセリーグトップ。23年は90四球でセ2位です。
安打数は22年155安打で23年は127安打。この28安打の減は約5試合に1安打減ったレベルですが、打率は22年が.318 で首位打者。23年は .256でセリーグ20位に落ちました。毎試合の1安打の積み重ねの重要さがわかります。
村上選手の売りと言えばホームランです。22年は56本塁打でタイトル、23年は31本塁打でセ2位です。
この本塁打数で打数を割ると22年が8.7打数/本、23年は15打数/本です。実質23年は本塁打数が半減しています。
次は打点です。22年は134打点でタイトル、23年は84打点でセ4位です。これも打数を割ると22年が3.6打数/打点で23年は5.9打数/打点です。本塁打と違い打点は必ずしも村上選手一人の責任とは言えません。前の打者が塁に出て得点圏に進んでいなければならないわけです。もちろん本塁打の減もありますが、ヤクルトの1‐3番の打者の不振も大きく影響しました。

ホームラン打者にありがちな三振王ですが22年は128三振（セ3位）、23年は168三振（セ1位）でした。三冠王の翌年セリーグの各投手が目の色を変えて村上選手に襲い掛かった結果です。
失策です。22年15失策、23年22失策でともにセリーグの失策王です。強い打球が飛んできてしかもファーストへの送球の距離も長く、サードはなかなか守り辛いポジションではあります。
特に昨年は打撃の不振から切り替えがうまくいかずサードの守備にもたびたびチョンボが起きました。
エラーは単にランナーに一つの塁を与えるだけではなく、そこから投手が調子を崩し失点につながるなんてこともままあります。

とにもかくにも今年のヤクルトの復活はまずは村上選手の再生ありきです。自主トレの段階から精神修養と技術の向上に邁進してください。

上記数字は各選手個人のWIKIPEDIA　及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

Amazonのヤクルトグッズはこちらからどうぞ
ヤクルトスワローズ