人気投票?
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
ゴールデングラブ賞の発表がありました。
ヤクルトでは中村捕手が2回目の受賞でした。
このゴールデングラブ賞はベストナイン・MVP・新人王と同様、プロ野球記者の投票によるものですから、
首位打者や打点王のように客観的な数字で決まるいわゆるタイトルとは違います。
その点、球界のレジェンドが審査委員になって決定する沢村賞と似ています。
このゴールデングラブ賞やベストナインは時として「あれっ???」と言うような受賞者が出ます。
特に最近は大リーグ発祥のUZRやセイバーメトリクスを使って守備をも数値化することができるようになり、
いわゆる記者の人気投票みたいな選出方法は批判を呼んでいるわけです。
今回問題になるのはセリーグの二塁手です。受賞したのは広島の菊池選手で9回目の受賞でした。
ヤクルトの山田選手の守備も定評がありますが、菊池選手がいる限りベストナインはともかく
ゴールデングラブ賞は無理というのが世間一般の認識でした。
しかし菊池選手も年(31歳)と共に衰えを見せ、今や守備範囲では山田選手の方が上回り、
実際に捕殺数では山田373に対し、菊池345で、守備率では菊池.991、山田 .992でした。
守備率とは(視察数+捕殺数)÷(刺殺数+捕殺数+失策数)で出す指標です。
従って失策0の選手は守備率100%になるわけです。
というわけで今や客観的に見ると守備の人としても山田が菊池より上ではないかという話も出ていますが、
今回のGG賞の投票結果では菊池173票に対し、山田81票でした。結局プロ野球記者の頭の中では
セリーグの二塁手イコール広島菊池というイメージが刷り込まれているということです。
所詮、人気投票だからとわれわれ第三者は済ませることはできますが、選手本人にしてみれば、MVPや新人王は勿論、
ベストナインやゴールデングラブ賞の受賞もその選手の勲章となり、年棒査定に反映されるかはともかく、その選手が将来
FA宣言したりするときのその選手の評価に大いに関わってくることです。
世の中には山のような表彰項目があるわけです。米国のアカデミー賞を始め日本のベストドレッサー賞なんてものまで
審査員?の主観で決められるものはあまたあります。
しかしそういった中でNPBのベストナインやゴールデングラブ賞くらいは記者の主観で決めるのではなく、
客観的数字で決めるようにすれば野球ファンのもやもやも少しは解消されるのでは。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています