人的補償
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
広島からオリックスへFA移籍した西川選手の人的補償で2022年ドラ5の日高投手の広島への移籍が発表されました。他には西武からソフトバンクへFA移籍した山川選手の人的補償も近く発表されるものと思います。
人的補償とは簡単に言うとFAで移籍した選手が元の球団でその年俸がチーム内で10位までの場合、獲得した球団は人的補償として選手を差し出さなければならないわけです。この差し出す選手はこれも簡単に言うと獲得した球団の28人のプロテクトリストと外国人選手・直近のドラフトで入団した選手・育成契約以外の選手です。すなわちこの28人のプロテクトリストの選手はそのチームが絶対に手放したくないベスト28ということになります。
直近のドラフト、つまり2023年のドラフト入団選手は省かれるということですから今回の日高投手のように2022年ドラフト入団選手はプロテクトされないということです。過去にも2013年のドラフトで巨人入りした奥村内野手が2015年にヤクルトの相川捕手がFAで巨人入りした人的補償でヤクルトに移籍して物議をかもしたことがありましたが、今回の日高選手の場合はそのような騒ぎにはなっていないようです。やはり巨人絡みの話はいろいろとニュースになるのでしょう。
育成選手も省かれるということで昔巨人は人的補償対象を逃れるために急遽若手有望選手を何人か支配下から育成契約にして批判されたこともありました。巨人という球団はいろいろあの手この手を使って法の網をくぐるようなことをします。
2018年に広島の丸外野手が巨人にFA移籍した人的補償として長野外野手が広島に人的補償された際にはちょっとしたニュースになりました。この長野選手は2009年のドラ1で巨人に入団しましたが、巨人にどうしても入りたくてそれまでに2回もドラフト指名を拒否して巨人に指名されるのを待ったという、今は余りありませんが(最近では菅野投手(原大監督の甥)がドラフト指名を拒否したことがあったくらいです)昔は巨人入りたい症候群の患者はよくいました。江川投手とか清原選手なんかもそうです。昔はそれほど巨人の人気が凄かったというか野球と言えば巨人という時代が長く続いていたわけです。
話を人的補償に戻します。こうして元の球団は年俸ベースでベスト10に入る選手を取られてしまい、逆に補償としてゲットできるのはベスト28より下の選手ということで、プラス金銭補償もあるとはいえ取られた球団としてはどうもバランスしない感じです。実際に過去の人的補償でそれほどバリバリ働いたケースが少ないこともあります。
FAでスター選手?が移籍した見返りに大物を取ったケースでは補償の選手がすでに盛りを過ぎていたためにキャリアの晩年を移籍先でそれほど活躍できなかったケースが多く見られます。
2005年の西武に移籍された江藤智選手や2006年横浜に移籍した工藤投手、上記の長野選手です。
逆に長く活躍した選手としては2007年に広島に移籍した赤松選手や同年ヤクルトへ移った福地選手、2013年に広島に移籍された一岡投手や、昨年日ハムに移った田中正義投手もまだ1年だけですが大活躍しました。
ということで悲喜こもごものFAからの人的補償ですが、広島に移籍した日高投手、頑張ってください。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています
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