十で神童

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」
(とおでしんどう、じゅうごでさいし、はたちすぎればただのひと)ということわざがあります。
子供の時に神童(天才)と思われた人が大人になると、その光が失せ普通の人になってしまう、という意味です。

ケースとしては二通りが考えられます。
一つは子供時代には本当に才能があったのに、何らかの理由でその才能が成長するにつれ枯渇したケース。
もう一つは、田舎の村では神童と呼ばれるほど、勉強ができたが、東大に入ると周りも元神童ばかりだったので
彼は普通の一東大生で終わった、というケース。

役者なんて結構前者が多いような。天才子役と呼ばれ大成した俳優は少ない気がします。

翻ってスポーツ界はどうでしょう。
よく引き合いに出しますが、1992年バルセロナオリンピック、女子200M平泳ぎで金メダルを取った岩崎恭子選手です。
当時岩崎選手は14歳、中学生でした。彼女はこの時「今まで生きてきた中で、一番幸せ」という名言(迷言?)を
残しました。実際岩崎選手はそこがある意味競技人生の頂点になってしまいました。その後の競泳生活ではメンタル面もあり、
思うような記録を出せずに終わりました。

女子ゴルフでもアマ時代タイトル総なめの期待の星が、プロ転向後なかなか1勝できない、というケースも見られます。
子役もそうですが、マスコミやファンがちやほやしすぎて、天狗になってしまうこともあるかもしれません。

さてプロ野球ではどうでしょう。
最近よく比較される、ヤクルト村上選手・日ハム清宮選手・ロッテ安田選手です。
ドラフトでは清宮が高校生としてはタイ記録となる7球団の1位指名からのくじで日ハムへ。
安田選手は外れ1位の3球団指名からのくじでロッテへ。
村上選手も清宮選手を外したヤクルト他3球団の外れ1位指名で、ヤクルト入りしました。
これだけを見ると、ドラフト時には清宮ダントツ、離れて安田・村上という当時のスカウト?の
評価が見えます。
ところがプロ2年目を終わって村上選手の大活躍に比べ、清宮選手は2年間で134試合458打席14本塁打51打点.202。
安田選手は2軍では大活躍ですが、1軍では昨年17試合60打席、1本塁打、7打点.151でした。
特に清宮選手と村上選手の立場が逆転してしまいました。
彼らは今後の選手生活も長く、まだ結論が出たわけではありません。しかし面白い現象です。

ある程度結果が出ているのは、メジャーの田中将大投手と日ハムの斎藤佑樹投手です。
この二人は甲子園の決勝で投げ合い、引き分け再試合の末、斎藤投手の早稲田実業が優勝しました。
この後、斎藤選手は早稲田実業から早稲田大学という帝王道を歩み、4球団1位指名競合(この中にヤクルトもいました)の末、
日ハムに入団しました。しかし日ハムでは9年間で15勝26敗と期待を裏切ることになりました。
田中将大投手はご存じのようにプロ入り後大活躍です。メジャー入り前の2013年には24勝0敗という近年の投手としては
驚愕の成績を上げました。
ノムさんの「マー君神の子、不思議の子」という名(迷)台詞が飛び出しました。
斎藤投手が早稲田大学に行かなければ、という論議もありますが、プロの世界は結果が全てです。

しかし日ハムというチームは上記の清宮・斎藤以外にも中田やダルビッシュなどスター選手をよく指名して、またくじ引きで引き当てています。ヤクルトもスター選手好き(奥川選手を除いて、最近はくじ引きでいつも負けていますが、)です。

先の村上選手たちは結論が出るのはまだまだこれからです。
だれが歴史に残るスーパースターになるか、毎年が楽しみです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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