年棒改定

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

プロ野球選手にとってオフの大仕事は年棒改定です。
私は40年以上サラリーマンをやってましたが、昭和の人間です。
会社から与えられる給与をありがたく頂き続けました。
日本の経済が拡大を続け、私が所属していた会社も業績を拡大していったため、
毎年給料は順調に上昇し、この会社しか知らなかった私はこんなものと満足していたわけです。
これは一つには日本の会社が終身雇用と年功序列制を堅持していたので、
我々サラリーマンは雇用が60歳まで続き、給与もポジションも上がりこそすれ下がることはない、
と信じていたわけです。
しかし時代は今や令和です。終身雇用制も年功序列制も崩れつつあります。

我々サラリーマンに対するに個人事業主と言われる人々がいます。
ラーメン屋さんとかアーティストなど腕一本で稼ぐ業種です。
当たればサラリーマンが思いも付かない稼ぎをゲットできますが、
外れたり、ケガや病気で仕事ができなくなった瞬間、収入は0となります。

それでは我がプロ野球選手はどうでしょう。税制上は上記の限りなく個人事業主に分けられる、
しかし少しサラリーマンに近い存在です。
毎年年棒交渉をし、来年1年の収入が保証されているわけです。
途中でケガや病気で仕事(プレー)ができなくなっても来年一杯の収入はもらえます。
(ただしその次の年の契約があるかどうかはわかりません。基本1年契約のためです)
ここがプロ野球選手が個人事業主とサラリーマンの間という所以です。
その選手の技量・実力次第で収入が左右されるのは個人事業主と同様ですが、少なくとも契約期間内は収入が
保証され、球団という傘の下に保護されている、というところはサラリーマンに似ています。
特にドラフトで入団した若い選手はなかなか一軍に上がれなくても数年は首になることはありません。
新入社員を役に立たなくてもじっくり何年かかけて育成するところはサラリーマンに似ています。
従ってプロ野球選手は極めて個人事業主に近いサラリーマンとも言えます。

さて先日オリックスの宮城投手が年棒を更改し、今年の870万円の年棒が5千万にアップしたということです。
5倍以上のアップとは驚きです。高卒2年目の20歳の若者です。
しかし宮城投手は1年目の昨年は3先発で1勝1敗、16回、3.94でしたが、
今年は23先発で13勝4敗、147回、2.51とチームメイトの山本投手には及びませんが、パリーグでも
全ての数字が2位となるトップクラスの成績です。
このパリーグNo2の投手に対し5倍増とは言え、5千万円の年棒です。
これっておかしいですよね。これで来年宮城投手が大けがをして引退すれば5千万の収入でジエンドです。
将来の保証がない野球選手ならばこそ、今年の成績をもとに来年の伸びしろも考えて数億の年棒を払うのが、
本当ではないでしょうか。毎年頑張ればどんどん年棒は上がるよ、と言っては日本株式会社の年功序列制と
同じになります。
ヤクルトの山田哲人選手のように5億円X7年契約なんてものが、若者に夢を与え、サッカーや卓球に野球が負けないように、
優秀な少年たちが野球の道へ進ませる原動力になります。

さて村上選手や奥川投手の年棒更改はどうなるのでしょう。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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