最強の2番打者
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
今日からヤクルトは中日と3連戦。中日はコロナ陽性が出たりして野手陣のやりくりで火の車のようです。
ここはがっちり首位固めと行きたいところです。
さてお題です。
2015年に真中監督のもとでヤクルトは優勝したわけですが、この年真中監督は2番に川端を置き、「攻撃的な2番打者」と
位置づけました。送りバントをしない2番打者です。
これが当たり、川端はこの年首位打者を取る活躍、3番山田が本塁打王、4番畠山が打点王とチームで打撃3冠を
独占しヤクルトは優勝したわけです。
この「攻撃的な2番打者」は決して真中監督のオリジナルではなく、大リーグでは以前から「2番打者最強説」なんてのもあって
2番に強い打者を置いていたようです。
その後日本でも「攻撃的な2番打者」というのは普通になってきており、巨人でも坂本選手が2番に入っています。
従前の野球では1番に足が速く高打率の選手を置いて(例えば中日の大島選手)1番が出塁し、それを2番がバントで送って、
3番4番で得点に結びつける、というセオリー的なものがあったわけですが、1番打者の出塁率は良くても5割以下ですから、
2番打者が初回に打席に立つ時、塁上にランナーがいないケースの確率の方が高いわけで、それなら2番にも打てる打者を
置いておこうというのがこの「攻撃的な2番打者」の理屈でしょうか。
実際この年はこの作戦が功を奏し、ヤクルト優勝の大きな原動力となりました。
その攻撃的な2番打者は青木に引き継がれました。2018年に青木がヤクルトに戻ると2019年からは2番青木、3番山田、
4番村上という布陣になりました。なにせNPBでそれまで通算打率トップだった打者(いわば3割打者ということ)です、
打率で3割強、出塁率で4割強のバッターです。しかも年間二けたのホームランを打つ長打力もあります。
ということで「攻撃的な2番打者」を務めていた青木も寄る年波か昨年から衰えが見られるようになりました。
それは顕著に打率に現れます。それまで3割打者クラブの常連だった青木が昨年は.258、出塁率でも .335に終わり
高津監督曰く「疲労も考慮して」時々ベンチスタートということになりました。
今年青木選手は40歳、その傾向は一段と顕著になり、今年は打率が一時2割を割るなんてこともありました。
昨日現在で青木選手は30試合出場(ヤクルトは33試合消化)で打率は.212、出塁率は .336、1本塁打、4打点の成績です。
今年の青木選手の続く不調振りに、「本当に青木が2番でよいの?」と思っていました。
そこでヤクルトの今シーズンの2番打者を検証してみました。
青木選手は2番打者として27試合に出場98打数22安打で.224、14四球で出塁率は.321、1本塁打、4打点です。
青木選手に替わって2番に入ったのは太田・長岡・濱田です。
2番打者として太田は12打数5安打.416、長岡は9打数4安打で.444、濱田は4打数1安打で.250でした。
打数が少ないので一概に比較できませんが、いずれも「2番打者青木」より打率は上回ります。
太田選手は現在打撃好調ですし、先日は見事なスクイズも決めて送りバントも行けそうです。
攻撃的プラスシーンによっては送りバントもできるという2番打者向けのような気もします。
太田選手はまだ25歳。ヤクルトも徐々に世代交代の波が来ているのかもしれません。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています