興業とは

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

興業には小はストリートミュージシャンの演奏から大は国立競技場のオリンピックと様々です。
しかし基本は観客から入場料を取ってパフォーマンスを見せ、精神的な満足感や興奮を与えるものです。
その興業が今存続の危機に立たされています。

その初め、テレビなどがなかった時代には会場でそのパフォーマンスを直接見ることでのみ興業を楽しめました。
あとは瓦版(新聞・雑誌)によってその概要や評判を知るのみでした。
従って東京(江戸)の興行を地方の人々が見ることはかなわず、そこから地方巡業なんて興業の
地方遠征が行われるわけです。これは今でも大相撲の地方巡業やミュージシャンの全国ツアーなんて
形で続いています。
これら昔は劇場に行かなければ見ることがかなわなかったパフォーマンスが、ラジオ・レコード・映画の
出現により、その場に赴くことなく、地方にいても、歌手の歌がきけ、俳優の演技が見ることができ、
野球の実況放送が聞けるようになりました。
その後のテレビの出現さらにビデオ技術の発達により、我々は自宅に居ながらにして、しかも入場料を
払わずに(NHKやWOWOWなどの受信料は除いて)プロ野球の試合やAKBのコンサート、著名俳優出演の
ドラマを見ることが出きるようになり、さらにパソコン、スマホの登場です。

そのような中で興業そのものが変質しつつあります。
例えば音楽は昔は今でいうライブコンサートしかなかったものが、レコードの出現により、
歌手が一回歌った(レコーディングされた)ものが何万・何十万枚もコピーされ、一つの曲が大金を生み出すようになり
ましたが、ダウンロードがメインになり、CDが売れなくなり、音楽関係の収入のあり方も変わってきました。
その中でもライブショーは音楽業界の大きな比重を占めていました。

プロ野球も初めは球場での生観戦とせいぜいたまのラジオ放送だったものが、昭和30年代からテレビ中継が始まり、
近年ではBS放送、更にCS放送他と、巨人ファンではなくとも贔屓のチームの全試合がリアルタイムで見れるように
なりました。しかし球団の収入のメインはあくまで入場料売り上げであり、そこから派生するグッズなどの
売上です。

コロナ禍はこれら全ての興行に徹底的なダメージを与えました。観客が肩を寄せ合って歓声を上げる
ライブパフォーマンスをコロナが否定したわけです。
昨年の第一次緊急事態宣言時には多くの興業が中止となりました。
その後、器のキャパの50%・5千人までの入場はOKとなり、いよいよ全開となるところに今回の
第2次緊急事態宣言です。
今回は興業に関しては50%・5千人の縛りだけですが、今後のコロナの爆発によってはまたすべての
興業が自粛ということになりかねません。

元々直接見ることが興業の始まりでしたが、今やコロナが興業を直接見ることを否定しているわけです。
各興業の関係者はそのような中でどうやってサバイブするかを考えなくてはなりません。

今まさに飲食業界や宿泊業界が廃業するか形態を変えて営業を続けるかという危機に
直面しています。
興業界(プロ野球も含め)は観客の入場料収入がメインでは成り立たなくなるかもしれない
ことを前提にどうするか考えなくてはなりません。

「自助ー共助ー公助」なんてことを平気で言う方が総理大臣です。
政府や役人は興業界を本気で助けてはくれません。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています




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