沢村賞???
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
先日沢村賞の発表が行われ、オリックスの山本由伸投手が受賞しました。
山本投手の成績は(カッコ内は沢村賞の選抜基準)防御率1.39(2.50)、26登板(25)、6完投(10)、
18勝(15)、勝率.783 ( .600)、投球回193.2イニング(200)、206奪三振(150)
ということで選出基準の7条件中完投数と投球回数を除く5項目をクリアーし、見事受賞しました。
選者を務めたレジェンドの一人が「候補者が一人しかいないのは寂しい、3人も4人もいないと。」的な文句を
言っていましたが、開いた口がふさがりませんでした。
優秀な先発投手を表彰するのは結構ですが、以前にも書きましたが、この投手分業化がどんどん進んでいる時代に
あえて50年前の「投手は完投してなんぼ」的な話は噴飯ものです。
典型は10完投です。山本でさえ6完投、次は西武今井・ロッテ小島の3完投、セリーグでは2完投が数人です。
15勝以上をクリアーしたのもセパで山本投手一人です。
200イニング以上投げた投手はいません。
事程左様に沢村賞が始まった1947年とプロ野球は様変わりしているわけです。
それでは沢村賞の条件をヤクルト投手陣にあてはめてみましょう。
そもそもヤクルトでは規定投球回数に達した投手がいなかったわけで、沢村賞からは門前払いなわけですが、
一応参考までです。
登板数:小川 23登板(これは惜しかった)
完投:小川 2完投
勝利数:小川・奥川 9勝
勝率: 高梨・高橋 .800(投球回数高梨62イニング、高橋78.1イニングですから)
投球回数:小川 128.1
奪三振:小川 97三振
防御率:原樹理 2.30(投球回数47イニングです)
こう見るとライアンは結構頑張ったということになります。
勝率と防御率はそもそも規定投球回数に達していないので問題外ですが、他の数字も登板数以外は
規定から遠く隔たっています。
しかしヤクルトはセリーグのペナントを制しているわけです。
これはチーム総合力の勝利とも言え、スーパー投手がいなくても優勝できるという事であり、
再び沢村賞の在り方に疑問を投じるわけです。
優秀な先発投手を表彰することは悪い話ではありません。しかしそれならば優秀な中継ぎ投手(クローザー)や
優秀な打者も表彰すべきです。
そして沢村賞ももっと今の時代にマッチしたように基準を緩め、毎年数人の候補の中から選出するように
すればお祭り的に盛り上がってくるのですが。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています