2010年ドラフト1位(山田哲人)

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

ドラフト1位シリーズ第2弾です。
2010年のドラフトは早稲田3羽カラスが話題でした。
その筆頭は甲子園で田中まあくんとの熱闘で沸かせたハンカチ王子こと斎藤佑樹投手です。
他に大石達也投手と福井優也投手とドラフト1位候補の投手を3人も抱えた早稲田大学は素晴らしかったかというと、
4年間で春秋8回の6大学野球リーグ戦で優勝したのが4回ですからまあまあ強かったレベルです。
ご存知のように斎藤投手は今年引退したわけですが、10年間日ハムで89登板、15勝26敗、4.34で終わりました。
高校時代は田中投手と互角に投げ合っていたわけですが、そのままプロに入団した田中投手と早稲田大学に
進学した(寄り道した?)斎藤投手とプロ野球の世界はくっきり明暗を分けました。

さて2010年のドラフト会議に戻ります。
事前の評判に反して斎藤投手の1位指名は4球団に留まりました。(ヤクルト含む)
逆に早稲田3羽カラスの一人大石投手には6球団の指名が入りました。大石投手は西武が交渉権を得ました。
斎藤投手の競合を恐れて大石投手指名にチェンジした球団が多かったのかと。
もう一人の3羽カラス福井投手は大石投手を外した広島が2回目の指名で獲得。
結局大石投手は西武で7年間で132登板、5勝6敗、8S、12H、3.64でした。

福井投手は広島からトレードで2018年に楽天に移籍しましたが、プロ通算11年で143登板、32勝41敗、4.58で現役を続けています。
福井投手はまだ結論は出ていませんが、早稲田3羽カラスプロでは今一でした。

さて斎藤投手と大石投手に10球団の1位指名が入ったわけですが、残りの2球団は巨人の澤村投手と中日の大野雄大投手です。
澤村投手は巨人で当初大活躍、新人王表彰も受けましたが、5年目から抑えに転向、セーブ王も獲得しましたが(2016年)、
コントロールの悪さと素行問題もあり、2020年にロッテにトレードされ、そこから2021年には米メジャーに渡りました。
波乱万丈です。
もう一人の大野投手は言うまでもなく球界を代表する投手の一人です。

さてヤクルトです。性懲りもなく斎藤投手を指名して外し、2回目には八戸大学の塩見貴洋投手を指名しましたが、これも競合した
楽天に敗れました。
塩見投手は楽天で10年間で149登板、46勝56敗、3.76の成績ですからまずまずです。

2回大卒投手を指名し外したヤクルトは節操もなくなのか、もう目ぼしい即戦力投手がいないと思ったか山田選手を指名します。
これは2回目で石嶺投手をロッテと競合し敗れたオリックスと被り、3回目でヤクルトはやっと1位指名が確定します。
3度目の正直というか、残り物には福があるというか、大正解でした。

一方、3回目の山田哲人も外したオリックスは4度目の正直で前橋商高の後藤俊太外野手を指名し、やっとドラ1が決まりました。
後藤選手は10年間で1825打席、14本塁打、137打点で.222ですからまずまずですが、1位指名としてはちょっと物足りない成績です。

他の1位指名は大石投手を外したDeNAは大学・社会人経由の須田幸太投手を獲得、2018年までの8年間で166登板、
16勝19敗、1S、37H、4.81とやはり1位指名としては物足りない成績でした。
ロッテは斎藤投手を外した後、オリックスとの競合で東海大の伊志嶺翔太外野手を獲得しました。
伊志嶺選手は2018年までの8年間で1140打席、6本塁打、59打点、.242で現在はロッテのコーチです。
大石投手を外した阪神は大学・社会人経由の榎田大樹投手を指名。榎田投手は2018年に西武にトレードされましたが、
2021年に戦力外通告。トライアウトに挑戦中です。
10年間で237登板、29勝25敗、3S、60H、4.16の成績でした。
斎藤選手を外したソフトバンクは高卒の捕手山下あやつぐ選手を獲得。その後山下選手は楽天・中日と転々としていますが、
10年間で244打席、5本塁打、15打点、.195と残念な成績です。

さて山田哲人選手の成績は今更ですが、10年間で5233打席、248本塁打、736打点、180盗塁、.291
本塁打王他、なんといっても3度のトリプルスリーが光っています。

こうして見るとドラフト1位指名と言っても、多くの球団が競合する選手が必ずしも大成するとは限らず、
外れ外れ1位の山田選手が(今のところですが)2010年ドラフト1位選手の中では最高の実績を上げているなんて皮肉なものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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