FA戦線
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
11月9日でNPBのフリーエージェント権の行使期間が終了しました。
ソフトバンクの千賀投手と日ハムの近藤外野手は海外FA権を行使、西武森捕手、DeNA嶺井捕手、オリックス伏見捕手は
国内FA権の行使です。
他にオリックスの吉田外野手と阪神の藤浪投手がポスティングで米メジャーへの移籍を目論んでいます。
阪神の西勇投手と岩貞投手は阪神残留を決めました。
そういった中で西武森捕手がオリックスに4年契約の総額16億円で決まったようなニュースがありました。
巨人原監督も狙っていたようですが残念でした。
オリックスの伏見捕手は日ハムに、DeNA嶺井捕手は7ソフトバンクに4年契約で総額3億円なんて情報もあります。
オリックスは伏見捕手を薄ないましたが、森捕手が入ってきて、戦力的には保守部門では大きくプラスですが、
吉田外野手のメジャーへの流出が濃厚なので、トータルでマイナスでしょうか。
再々言っていますが、プロ野球選手は個人事業主で自分の身の振り方は自分で責任を負わなければならないわけです。
そういった中で「自分の力をメジャーで試してみたい」というと聞こえは良いのですが、来年の大谷投手の年俸43億円
なんて話が出ると、自分に自信があればこそ、せいぜい数億円の年棒しか払えないNPBではなく米メジャーに挑戦して
みたいという気持ちは理解できます。
しかし千賀投手や吉田外野手のような超一流選手がNPBの舞台から消えるのも寂しい限りです。
そういえばFAを繰り返してわらしべ長者のようにのし上がった巨人の山口投手がとうとう戦力外とされました。
DENAからFAで巨人入りした井納投手も先日トライアウトに参加して一抹の寂しさを感じたわけですが、
巨人にFAで入団する選手が多いので、その中で外れも結構出てくる、という確率の問題でしょうか。
今回の森捕手なんてどこに行っても結構な活躍はするはずです。巨人に行った丸選手もしっかり活躍しています。
日本の場合FAの資格を取るのに時を要するため、FAで移籍したは良いが、その時は既に賞味期限切れとか、
前述の山口投手が良い例ですが1年大活躍してFAで移籍、なんていう世渡り上手もいるわけです。
このFA戦線の獲得する方ではヤクルトは目立った実績を上げておらず、2008年の相川捕手、2009年の藤本内野手、
2014年に大引内野手と成瀬投手の4選手を獲得したのみです。
特に2014年はヤクルトも頑張って2選手も獲得しましたが、大引選手はまあまあレベル、成瀬投手はからっきしで
終わりました。これに懲りたかそれ以降はヤクルトがFA戦線を賑わすことはとんと無くなりました。
やはりFAに頼らず、再生工場もほどほどにして、ドラフトで取った若手をじっくり育成するのが正しい姿だと
思いますが、「欲しい欲しい病」の重症患者の巨人原監督には馬の耳に念仏でしょう。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています
日本のfaについてずっと前から知りたいことを質問します。
韓国や美国でfa制度は一攫千金を持つ機会なので、資格を持った選手たちはほとんど申請をします。
韓国の場合、faになって契約すると直前にもらっていた年俸の2倍~4倍まで年俸が上がります。
ところで、なぜ日本の選手は資格を持っても申請する数が少ないのですか?
そして、巨人の原監督を「欲しい欲しい病」とおっしゃいましたが、faになった選手たちを買うのが間違いですか?
そして、なぜ巨人ではないチームはfa迎え入れに消極的なのかも知りたいです。
MONTE CRISTO様
コメントありがとうございます。
誤解を受けないように丁寧に回答します。
⓵なぜ日本ではFA資格があっても宣言しない選手が多いか。
あるチームのファンはそのチームの看板選手にずっとそのチームで頑張って欲しい、と普通は考えます。
その気持ちが強くなると、その選手がFAで他球団に行くと、SNSなどで「裏切り者」とか誹謗中傷することが日本では
時々あります。このようなことが縛りとなって選手が他球団に移ることをためらわせる一因ともなります。
そこに所属球団が長期契約で年棒大幅アップを持ち掛けると、選手にとっては渡りに船となり、残留を決めます。
2年前の山田・小川・石山のケースがそれに近い例です。
また日本の場合は米国メジャーよりも(韓国のルールは知りませんが)FA資格を得るのに長くかかるため、
FAできるのが30歳過ぎてからになることが多く、そろそろ選手として下り坂になるケースもあり、プラス
今更住み慣れた土地を離れたくないとか、一流選手なら良いのですが、そこそこレベルの選手だとFA宣言しても
買い手が現れない場合や大して年棒がアップしないケースなどもあり、FAをためらわせる要因の一つとなっています。
⓶巨人は歴史的に人気球団ということもあり、その豊富な資金力を使い、FAやトレードなどで他チームのエースや4番打者を集めてきました。
ルールに則ったことなのですが、そのようなやり方が他球団のファンにとっては面白くない話であり、
しかも必ずしもエースや4番打者が額面通りに活躍していないことも事実です。FAで移籍した選手が必ずしも額面通りに活躍していないケースが
多いのもFAをためらわせる一因となっています。
またこういった補強によって巨人の若手のポジションが奪われたことも事実です。
こういったエースや4番打者を集める傾向が特に強かったのが長嶋茂雄監督であり原監督です。
私は基本的に球団はドラフトで取った選手を育成し生え抜きメインでチームを作るのが一番と考えています。
⓷FAでの選手獲得に積極的なのは巨人だけでなく、阪神・ソフトバンク・楽天・オリックスです。
巨人・阪神は人気球団で収入が多く、他のチームは親会社がお金持ちです。
その資金的余裕もあるためFA選手の獲得に積極的と思います。
上記以外のチームは資金的余裕が乏しい事と、過去に取ったFA選手が必ずしも活躍しなかったためFAに懲りていることも
あるかもしれません。
ヤクルトけんちゃん
親切に説明してくださって本当にありがとうございます。
韓国プロ野球のFA資格条件は日本よりも厳しいです。
高校卒業後に入団した選手は9シーズン、大学卒業後に入団した選手は8シーズンを満たさなければなりません。
それにもかかわらず、韓国のFAはできればFA資格を活用してより多くのお金を与える球団に移籍します。
元所属球団に対する忠誠心で日本選手たちが韓国選手たちよりはるかに優れていますね。
おそらく巨額の頭金への誘惑を振り切ることができない様相です。
その点で、日本の選手の方がはるかに東洋的だと思います。 望ましいですね。
MONTE CRISTO様
コメントありがとうございます。
今後ともいろいろとご指摘や、韓国のプロ野球情報を教えてください。
大変に参考になります。
ヤクルトけんちゃん