クライマックスシリーズの是非
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
スポーツナビでプロ野球のクライマックスシリーズの是非を問うアンケートをしたようです。
結論から言うとアンケートに答えられた方の50%以上がクライマックスシリーズの継続に賛成ということでした。
逆を返すとクライマックスシリーズに反対の方も結構いるということです。
またこのアンケート自体も全プロ野球ファンが回答したわけではないので、必ずしも全体的な意見を反映しているかも
わかりません。
そもそもなぜこのようなシステムができたのかというと、あくまで営業的な施策です。
例えば巨人やソフトバンクのような強力で毎度優勝しているようなチームが昨年前半の阪神のように2位以下を大きく
引き離して独走状態がシーズン終了まで続けば、巨人やソフトバンクのファンはそれでもよいかもしれませんが、
他のチームのファンは特に後半はしらけてプロ野球を見るのを止める方が増えます。
これは営業政策上まずい、というわけでそのような状態になってもシーズン終了後にもう一度山を持ってくるために
プレーオフとかクライマックスシリーズが導入されました。
更にこの後に日本シリーズが続くわけで、NPBではポストシーズンに2度盛り上がりが起きるわけです。
2010年のロッテのようにシーズン3位から何と日本一になってしまったという、下克上という現象も大いに盛り上がりに寄与
しているわけです。
しかし世の中いい事ばかりではありません。2018年2019年の西武は2年続けてリーグ制覇をしながらクライマックスシリーズで
ソフトバンクに敗れ、日本シリーズに出場できませんでした。
これが典型ですが、CS反対論者は一年間100試合以上を戦い抜きリーグ制覇したチームが日本一を争えなくなるのはおかしい、
という理屈です。まあ正論です。
確かに昨年のヤクルトやオリックスのようにリーグ制覇からのCS制覇で日本シリーズ出場というのは形としては美しいのですが
下位のチームが下克上で日本シリーズ出場というのは興行としては面白い、ことも事実です。
しかしヤクルトファンとしては昨年のCSでヤクルトが巨人に敗れていたら、はらわたが煮えくり返ったと思います。
西武ファンの悔しさは理解できます。
もう一つ特に球界の大御所たちが言っていることですが、シーズン負け越したようなチームでも3位に入れば日本シリーズに
出られるのはおかしい。という理屈です。これも一理あります。
実際にはシーズンで負け越していながら3位に入り、CSには出場しましたが、日本シリーズまで行った例はないようです。
ということで3位で負け越しているということは1位2位が強いので、それを倒して、ということは実際はかなり
ハードルが高くなるようです。
もう一つの反対論は6チーム中3チーム(50%のチーム)がCSに出場できるのがおかしい。ということです。
そこから出てくるのは12球団を16球団に増やせ、というNPB拡張論とCSはせめて1・2位の2チームでやれ、という
CS縮小論です。
16球団論はコロナ前に大いに盛り上がり、新球団を沖縄・四国・新潟プラスどこにするか、沖縄のプロチームが
実際に機能するのか(気象の面、選手の移動の面)なんてまじめに討議されたものです。
古田元ヤクルト監督もいろいろと関わっていたようですが(本当にこの方は政治好きです。なんで国会議員に
ならなかったのでしょうか)コロナと共にどこかにいってしまいました。
確かに沖縄や四国にもNPBのプロ球団があれば面白いのですが、
あとは独立リーグも傘下に加えて、二軍の独立性も高めて、サッカーのJ2・J3みたいのして、年に一回入れ替え戦を
やるとか。現在サッカー以外にもラグビー・バレーボール・卓球・バスケットボールもプロリーグができてそれぞれ
頑張っているわけですが、皆さん採算をとるのに四苦八苦のようです。
結局各スポーツでパイ(観客)の奪い合いになっているような気がします。
例えば大相撲では若貴時代(若乃花・貴乃花が横綱になりハワイ出身力士と大いに覇を競った時代)が大相撲人気が
最高に高まったように、スーパースターの誕生がそのスポーツを盛り上げる秘訣になりそうです。
女子ゴルフも宮里藍・横峯さくらで盛り上がりそこから一時低迷しましたが、渋野日向子他の若手選手の輩出で
女子ゴルフ業界は大いに盛り上がっています。
プロ野球業界も一時のイチローや松坂・田中将大のようなスーパースターを次から次へと生み出さないと
人気の回復にはならないのではないでしょうか。
そのためにもヤクルトの村上・奥川を中心とした若手スーパースター(の卵)が輝いてプロ野球を是非盛り上げていただきたい。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています