勝利至上主義
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
ここ数日ロシアのフィギュアスケーターのワリエワをめぐって世界反ドーピング機関(WADA)とロシア・反ドーピング機関(RUSADA)が大バトルを繰り広げています。
現在ロシアのウクライナ侵攻に伴い、ロシアは世界の多くの国・人々から嫌われ者になっています。
しかしこのウクライナ侵攻の前からロシアは国を挙げてのドーピングによってロシア選手は世界中の様々な競技会から締め出されたり、オリンピックのようにロシアと名乗れず1位になっても国旗も国歌も演奏されずという中でROC(ロシアオリンピック委員会)という隠れ蓑を使って出場しているわけで、制裁措置が何か効力を持っているの、という感じです。
国際スケート連盟のようにそもそもロシア人選手の出場を認めない、という強硬派もいるわけです。
いくらロシアが嫌いでもウクライナ侵攻を理由にしてはスポーツの政治利用になってしまい、いかがなものかですが、ドーピングははっきりとスポーツのルール破り、反則ですから、これでロシア選手が国際大会から締め出されたり、ワリエワのメダルがはく奪されるのは致し方ありません。
そもそも何故ドーピングが行われるかというと、当たり前ですが勝ちたいからです。
多くのスポーツが競技種目となっており、勝ち負けをつける以上、勝ちたいのは誰でも同じです。
昔、北朝鮮のオリンピック選手が金メダルを取ると家と一生暮らせる年金がもらえるということで、当時オリンピックで頑張ってもあまり報いられなかった日本人選手が北朝鮮のシステムをうらやましがったなんて話もありました。
このエピソードは勝負に勝つことのインセンティブが明確です。
日本の高校や大学はスポーツに力を入れて、同校のスポーツチームまたは選手が全国大会で優秀な成績を出せば、大変な宣伝となり、この少子化でどこの学校も生徒・学生を集めるのに四苦八苦している中で、例えば甲子園で優勝するとか、箱根駅伝で活躍したりすることはコスパの良い?PRとなります。
大学に有名人(芸能人)を名前だけの教授に迎え入れ、学生集めに利用するのと同じ話です。
学校のPRにするためには強いチーム(選手)が必要で、そのため高校は中学生、大学は高校生から有望な選手を集め、特待生という名目で授業料免除どころかお小遣いを出している学校もあるようです。これも「勝利至上主義」のなせる業です。
高校野球や駅伝に限らずこの「勝利至上主義」が日本のスポーツ界には蔓延しています。
野球やゴルフのプロスポーツ選手が「勝利至上主義」になるのは致し方ありませんが、かといってプロレスのように5カウント以内なら首を絞めたりとかレフリーに見つからなければ凶器を使おうが、プロレスはショー化されていますからOKですが、普通の競技では勝つために捕手のサインを盗むとかドーピングするのはアウトです。
結局プロ競技はともかく、アマチュア競技もその競技に対する注目が集まるほど(甲子園や箱根駅伝他)そこに利権ではありませんがお金が集まり、いろいろなことも起きるわけです。
カーリングなんて競技も昔はマスコミも含めてほとんど注目を集めることもなかったわけですが、ロコソラーレの活躍により、日本でも(競技人口はともかく)注目を集める競技になりました。
「勝利至上主義」も競技である以上必要ですが、それが行き過ぎるとロシアのドーピングではありませんが、いろいろと問題が出てくるということです。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています