国籍の選択

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

グローバル化なんて言葉があります。
多分世界中の多くの人は一生生まれた国で過ごすケースが多いかと思いますが、
一方かなりの人々が仕事や留学、さらには国際結婚(ちょっと古い表現です)で母国を離れ異国で暮らすこともあるわけdす。
そういった中で自分の国籍と違う人と恋愛し結婚し、子供を授かるケースが増えるわけです。
この子供をハーフと呼びます。
誰もハーフの子供をタレントやアスリートにしようとして外国人と結婚するわけではなく、
外国人と結婚した結果として、ハーフの子供が生まれ、その優秀さの故、タレントやアスリートに
なるわけです。

日本人と外国人との間にできた子供は多くの場合、成人するまで両国の二重国籍を持ち、
成人時等にどちらかの国籍を選択することになります。
多くの人は成人した時に暮らしている国の国籍を、過ごしやすいから(主に話す言語、その時の
職業故)そのまま居住している国籍を選択することが多いのではないかと思います。

しかし一部の人はあえて戦略的に国籍を選択する場合もあります。
特にアスリートにとってオリンピックはその国籍の代表になれるかなれないか、という大きな岐路となるので、
国籍の選択が重要視されます。

例えば女子ゴルフの笹生優花はフィリピンで日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれました。
彼女はフィリピンのゴルフ組織とも縁が深かったこともあり、日本のプロツアーに参加していましたが、
現在日本とフィリピンの二重国籍状態ですが、東京オリンピック出場はフィリピン国籍が有利と判断して
オリンピックではフィリピン国籍を選択しました。現在20歳の笹生選手は近く国籍最終選択の時を迎えます。

テニスの大坂なおみはハイチ人の父と日本人の母の間に生まれ、子供時代から祖父母の住むアメリカに居住していたため、
アメリカの国籍取得の道もありましたが、あえて日本国籍を取得しました。これも東京オリンピック出場権が
日本選手としての方が有利と考えたのでしょうか。

古くはフィギュアスケートの長洲未来が米国籍の方がオリンピックに出やすいと米国籍を選択(当時は日本女子選手の
戦国時代)、バレーボールの堀江陽子(ヨーコ・ゼッターランド)も選手層の薄い米国籍を選択しました。
(当時のアメリカ女子バレーボールは弱かったわけです)

例えばフィギュアスケートではオリンピックでメダルを取ることが、その後のプロスケーターとしての
表看板に絶対必要な物です。
バレーボールのオリンピック出場はアマチュアとして生きるためのやはり看板になります。

中にはタレントの猫ひろしのように日本では絶対に代表になれないので、カンボジア国籍を取得して
オリンピックのマラソンに出場しようとした笑い話のような話もあります。
(当人は大まじめだったわけですが)

先日オリンピックのスケートボードのパーク女子で銅メダルを取ったスカイ・ブラウン選手は父がイギリス人、
母が日本人でしかも宮崎県生まれということですが、国籍は父親の英国籍で、すでに米国でプロとして
活躍しているので、彼女にとって国籍はあまり関係がないのかもしれません。

そのような意味では前述の笹生選手や大坂選手もすでにプロとして世界を股にかけて活躍しているので、
本来国籍はあまり関係ないのかもしれませんが、もしかしたら東京オリンピックに出たいという
希望がその国籍選択に大きな影響をもたらしたのかもしれません。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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