涌井と阿部のトレード

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

電撃?トレードの発表がありました。
楽天涌井投手と中日阿部内野手の交換トレードです。

よくトレード発表で大物同士のトレード程「両球団の補強ポイントをカバーするウィンーウィンのトレード」なんて言いますが、
実際には結果を見ればそうはならないのが常です。
今回のトレードに関しても賛否両論が巻き起こっています。
一番大きなポイントは「貧打だった中日で本塁打・打点がビシエドに次ぐチーム2位だった阿部をなぜ出すか」という話です。

阿部内野手は32歳、今期548打席、9本塁打、57打点、.270、セカンドのレギュラーとして6失策でした。
昨年までは髭を生やしてインパクトのある外見でしたが、立浪新監督が「髭は嫌い」ということで、今シーズンはさっぱりと
髭をそり落とし、優しい顔でガンガン打ちまくり中日の3番や5番を務めあげました。
ヤクルトも今年は阿部選手に痛打を再々浴びた記憶があります。
楽天は日本人の右強打者が不足という需要にぴったりの補強でした。

一方涌井投手は西武を皮切りにロッテ・楽天と渡り歩き、過去の実績は豊富ですが、もう36歳、
今期は10先発で1完投、56回を投げ、4QS、4勝3敗、3.54という成績で先発に大物を多く抱える(岸・田中まあくん・
則本・早川・辛島・瀧中)楽天にとって必ずしも必要な戦力ではなかったような気がします。
一方中日は先発投手が不足していたので、よいトレードだったというコメントでしたが、小笠原・柳・高橋宏・
大野・松葉と強力先発陣を抱え、阪神と並ぶ先発投手王国の中日に果たして涌井投手は必要な戦力でしょうか。
今年中日はドラフトで4人も内野手を指名し、来年はこの4人でセカンドのポジションを競わせる、なんて話もあります。

どうなんでしょう、楽天の石井監督も中日の立浪監督も個性が強いというか、かなり強烈に自分の意見を押し通す
方のようなイメージがあります。このようなトレードは監督の一存で決まる話ではありませんが、石井監督はGMでもあり、
中日も前任の与田監督がうまく機能せず、生え抜きのプリンスとして三顧の礼をもって?迎え入れた経緯もあります。
しかし昨年オフには中日は大した補強もせず、2021年のセリーグ5位から今年は6位に下がりました。
チーム成績を見ても強力な投手陣に比べ貧打の中日というカラーは明白で、そういった中でなぜ経験は豊富だが
衰えの見える先発投手を取って、脂の乗り切ったチームの得点源を出すのか、疑問しかありません。
ということで今回のトレードには両監督の意向が強く働いたような気もします。

しかしあくまでよその球団同士のトレードです。こちらが口を挟む話ではありません。
来年の中日の打線がどうなるか、楽しみと言えば楽しみです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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