サイン盗み
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
MLBのアストロズがサイン盗みをしていたということで、大騒ぎになっています。
2017年のワールドシリーズのタイトルを剥奪しろ、なんて意見も出ています。
罰金だけで約5億円です。
サイン盗みは野球界に古くからある問題です。
昨年のセンバツ高校野球で、星稜高校の監督が相手の習志野高校がサイン盗みをやっていたと
抗議し、大問題になりました。
あれだけ規律の厳しい高校野球でさえ、サイン盗みはあったのかもしれません。
他のことはともかく、野球でサイン盗みだけはアウトです。
次の球がストレートとかスライダーとわかれば、打力は格段に上がります。
フリーバッティングのようなものです。
ピッチャーとキャッチャーはなんとかバッターの裏をかいて、次の球を選定するわけで、
それがばれれば、特に好打者であるほど、打つのは簡単、ということになります。
これはもう、プロレスで、レフェリーの目を盗んで、急所打ちを行い、倒れ込む相手を
抑え込むようなものです。
見ていて楽しくも何ともありません。
スポーツの世界では、フェアプレー精神とかなんとかよく言われますが、「勝ってなんぼ」の
世界でもあります。特にプロの世界はそうです。
プロ野球選手もその成績で、来年の待遇が変わってきます。
監督も成績が良ければ給料が上がるし、雇用契約も延長されます。
野球のサイン盗みに限らず、ドーピング問題とか、勝つためにはどうしたらよいか、が昂じて
様々な問題が起きています。
プロレスの反則は5カウント以内ならオーケーだったりします。(首を絞めるとか)
これは逆に言えば5カウント以内なら首を絞めてよいということになります。
野球でも相手に1塁を与えることを覚悟すれば、デッドボールを投げて、うまくやれば?相手の4番打者が
そこで変わるなんてこともあります。昨年ヤクルトの坂口は開幕早々デッドボールを食らい、指を骨折、
1年を棒に振りました。これで1番が固定できなくなったヤクルトの昨年惨敗の一因です。
もちろんこのデッドボールは故意ではないと思いますが、これほど相手にダメージを与えるデッドボールも珍しい。
投げた方はランナーを1塁に背負っただけです。
話がそれました。
事程左様にアスリートの厳しい世界では、ばれなければ反則もやり、ルールのうちなら勝つために
汚いこともやるという美しくない行動が横行しています。
大相撲横綱白鵬のかち上げがそうですし、プロレスの5カウント以内の首絞めがそうです。
プロレスはあくまでエンターテインメントショーですから、悪役が反則すれすれの行為をして、
観客のブーイングを誘い、それをじっと耐えた善玉が最後に怒りを爆発させ、悪役を倒すという、
力道山以来のシナリオ通りの展開で、観客は大喜びです。
しかし野球や相撲は大まじめな世界なので、反則はいけません。
ルール内でも汚いことをやってはいけません。
ヤクルトの投手が相手の4番打者をデッドボールで引っ込めて、それで勝っても後味が悪すぎます。
なかなか難しい話ですが、勝負は正々堂々とやって欲しいものです。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています