バレンティン日本での選手続行をギブアップ

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

あのバレンティン選手が日本球界でのプレー続行をギブアップしました。
最後のソフトバンクでの2年間で霞んでしまいましたが、なんと言っても「世界の王貞治」のシーズン本塁打記録の
55本(1954年)をバレンティンは2013年に60本塁打を放ち、ほぼ60年ぶりにNPBのシーズン本塁打記録を塗り替えたわけです。
王貞治後、日本人・外国人を含め数多くのスラッガーがこの記録にチャレンジしましたが例えば2001年の近鉄のローズ、
2002年の西武カブレラのように王選手と並ぶ55本塁打でシーズンが終わっています。
シーズン最終盤になると「王選手の記録を外国人選手に破らせてはいかん」なんておかしなナショナリズムから
かれらを敬遠攻めにしたこともあったようです。王選手だって国籍は台湾なわけなので、おかしな話です。

ところで王貞治がなぜ「世界の王」と呼ばれているかというと、その通算本塁打記録868本塁打故です。
米メジャーの記録はバリー・ボンズの762本塁打、ハンク・アーロンの755本塁打、ベーブ・ルースの714本塁打ですから
王選手の記録とは大きく隔たります。
アメリカ人に言わせると球場の広さが違うとか投手の質が違うとか言っていますが、どうなんでしょう。
確かに球場の広さはその本塁打発生に大きなインパクトを与えます。
ヤクルトの村上選手や巨人の岡本選手のホームがバンテリンドームだったら昨年の本塁打数はいくらか減っていたかもしれません。
ピッチャーの質は、難しいところです。最近日米のプロ野球の格差が縮まってきたなんてことを言う方もおり、
本塁打王を取りかけた大谷翔平選手の活躍ぶりを見ると、そうかなとも思いますし、これは大谷選手だからできたとも
考えられます。また逆に言えば王選手の時代は日米のプロ野球の実力に大きな隔たりがあったのかなとも思います。

球場が違う、相手の投手の質が違う、という点では例えば日ハムの清宮幸太郎選手が高校時代通算111本塁打を放ち、
記録となっていますが、これと村上選手のプロ通算100本塁打が全然別物ということは明らかです。

それではなぜこのような論争が起きるかというと、野球は直接対決がないからです。
例えば東京オリンピックの柔道で金メダルを取った阿部一二三選手ですが、オリンピック代表になるため
丸山城志郎と何度も対戦を繰り返した挙句の代表だったわけですが、格闘技はこれがありますから、
本当のNO1を決めることが可能です。

ところが例えば、村上選手と巨人の岡本選手を比べても村上選手はヤクルト投手陣と対戦せず、
岡本選手は巨人の投手と対戦しないわけです。これだけで年間の試合の5分の1弱になるわけで、
その中でもローテーションの関係で相手のエースとの対戦が多かったり少なかったり、
半年間ほぼ総当たりで戦うのでイーブンになるように見えますが、プラスホーム球場の
本塁打の出やすさ・出にくさもあり、そもそも完全な同一条件では判定しにくいところはあります。
ましてやNPBと米メジャーは組織もルールも違い、そのプレーヤーも完全に違うのですから。
そもそも別の競技だが、少し交流がある(日米プレーヤーが毎年何人かは入れ替わったり、
WBCで同一ルールで戦うこともある)、という理解でよろしいのではないでしょうか。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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