予告先発の是非

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

今日から本拠地神宮で巨人との3連戦です。本日先発予定は奥川と巨人は戸郷です。
天気が心配ですが、開幕3連勝に奥川投手も続いて更に盛り上げてください。

さて本日のお題です。
やっとプロ野球も開幕しましたが、開幕前にマスコミでは「○○監督が開幕投手をXXに指名」なんて記事も花盛りでした。
ヤクルトも昨年は高津監督が随分早い時期に開幕投手を小川と指名し、そこから開幕対阪神3連敗でした。

ネットの記事で予告先発の是非をめぐる記事がありました。
予告先発制度がスタートして丸10年が経ったということです。
ご存知のように予告先発は試合前日の夕方に発表されます。
基本的に紳士協定みたいなものですから、例えば予告された投手が試合開始までにケガをしたりコロナに
罹ったりした場合はスイッチ可能です。ペナルティはありません。
この予告先発はもともとは観客動員に悩んでいたパリーグが1983年の開幕試合で行ったのがその後全試合になり、
セリーグも始めて今日に至ります。

そもそもなぜ予告先発が観客動員につながるかというと、例えば予告先発でヤクルトが「明日の先発は奥川投手です」
と発表すれば、確かに翌日の観客動員はアップするかもしれません。しかし逆にそれ以外の投手の予告先発が
発表されて観客動員のアップにつながるかは若干疑問です。

パリーグは観客動員アップ策としてDH制を取り入れたり、クライマックスシリーズの前身を始めたり、2シーズン制
なんてのもありました。
このうちDH制とクライマックスシリーズはいろいろと批判があるものの続いています。

この予告先発制度のメリットは前述のように本当に効果があるかは疑問ですが観客動員増くらいかと思っていましたが、
これで監督・コーチが楽をしているということです。
つまり予告先発が無い場合は監督やコーチは翌日の対戦相手の先発投手を一人に絞り切れない場合が多く、
その先発候補全員の対策を練らなければならない。予告先発があればその一人に絞った対策で良いことになります。
そういえば昔は予告先発がないため、先発に偵察メンバーを入れたりしたものです。
例えば明日の阪神戦の先発が青柳投手(右サイドスロー)かサウスポーの伊藤将司か不明だとしたら、
高津監督は3番に偵察メンバー(例えば前日先発した小川投手を入れて、実際の先発が青柳なら3番を宮本に代え、
伊藤なら山田に代えるという作戦です。偵察メンバーでもベンチ入りの数の内ですから、余り何人も偵察メンバーを
入れるわけにはいきません。そこが監督の腕の見せ所になります。
逆に矢野監督はヤクルトが青柳先発と予想して左打者をずらっと並べてくると見ると、その裏をかいてサウスポーの
伊藤投手を先発させたりと虚々実々の駆け引きが行われるわけです。
予告先発の無い時代にはその偵察メンバーを伊藤先発と分かった途端小川から山田に代えるや、伊藤投手を塩見と青木に
投げさせただけで、山田以下には青柳に代えて、なんて奇策もあったようです。

野村監督や落合監督は監督の腕の振るいどころが無くなる、として予告先発に反対していたようですが、
総じて今の監督たちはやりやすい予告先発制に賛成のようです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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